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K-POP快進撃の理由!

皆さん、おはようございます!
見える具体的なターゲットに対する課題を解決して行くのならいざしらず、未だ見えないターゲットを思い描きながら実現すべく具体化して行くことは楽しくもありますが、自分の思い描いていることが果たして社会からズレていないのか神経を研ぎ澄ます必要があります。



韓国の現代音楽、通称K-POPを知らない人はいないと思います。代表格の7人組グループBTSが2020年に発表した日本語曲を多く含むアルバムは、日本ばかりか80以上の国・地域のiTunesで首位を獲得するという快進撃を繰り広げているそうです。その成功要因として、デジタル世代の台頭とファンとの直接コミュニケーションが上げられます。


韓国にはホームページマスター(=ホムマ)という、応援するスターの私設ファンサイト制作者の存在があるようです。彼ら彼女らは、撮影禁止の舞台や空港などに大型カメラを持ち込み芸能人を撮影しサイトに掲載、時には独自グッズの製作販売まで行っているそうです。
法的には認められませんが、宣伝効果から芸能事務所も黙認している実情があるようです。


ホムマは得た利益で、駅等にメンバーの誕生日を祝う広告を掲載するなど、ファン間の競い合いが人気を更に盛り上げる好循環をもたらしていると言えます。応援だけでなく抗議も辞さないのがK-POPファンであり、過密スケジュールのスターがいれば、事務所に休ませるよう申し入れる程です。BTSのファン集団でARMY(=アーミー)が特に有名です。


世界に広がるARMYはネットで交流を深めているそうで、韓国語の歌詞を各国で翻訳しネットに掲載、描く世界観を解説しているのもARMYの存在だそうです。米国在住のARMYたちなどは、保守的な米国音楽メディアに対して、アジア出身のBTSに対して差別的な扱いをしないよう働きかけているそうです。正にファンが、スターを創り輝かせています。


これら「もの言うファン」とのネット交流の積み重ねが異文化で通用するアーティストを育てていると言えそうです。音楽業界に拘わらず、最近では化粧品メーカーが口コミサイトにおける情報を自社の新しい製品開発に活かすという、マーケティングの新しい試みが為されています。消費者も製品開発に参加することが、これからのマーケティングの姿でしょう。


これまでも企業が新商品を開発するマーケティングの場において、一生懸命に顧客データをロジカルに分析したり、ペルソナを想定してあるべき商品を試行錯誤検討していましたが、その努力は企業という供給者側の視点であって、必ずしも消費者のニーズを反映したものではなかったことに留意が必要です。情報技術革新が、その在り方を変えようとしています。


日本の企業は、お客様の欲する商品を提供するのが上手いといわれた過去の栄光もありますが、それはきっと海外から持ち込んだ事業、商品を日本人ならでは精緻な技術や訓練で、お客様が満足できる品質の高い商品を世界の本家本元に優って提供してきたからでしょう。必ずしも、新商品を自ら創り上げてきたのと異なることは、現在の状況が指し示しています。


米アルビン・トフラーが提唱した概念プロシューマ(=生産消費者)ではありませんが、これからの時代は明確に区分されてしまった生産者と消費者の距離が、再び近づき消費者も商品づくりに参画するように変化して行くと思います。それを可能とするのが、情報技術であり産業革命と言われるほどの威力を持ちます。K-POPからその様なことを感じました。


今日もありがとうございます!
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