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原点回帰が必要なコンビニ業界!

皆さん、おはようございます!
サイクリングを再開しようと購入したロードバイクが、ようやく手元に届きました。艶消しのブラックフレームはアルミ製でとても軽いです。以前30年間お世話になった愛着あるランドナーはブルーのクロモリでした。さぁ、また日本全国を津々浦々、巡りましょう!



コンビニストア大手7社の2020年全店ベースの売上高は10兆6608億円と2019年対比で4.5%減少、現在の方法で統計をとりはじめた2005年以来初めて前年実績を下回っています。更には新店舗を除いた既存店の顧客数でみると、何と5年連続で減少しています。コンビニ離れに手を打てないところにコロナ禍が追い打ちをかけている状況です。


この10年でドラッグストア、EC(=電子商取引)、更にはウ―バーイーツの様なWebサービスまで勢力を伸ばし、業界を越えた競争が広がっています。24時間営業などコンビニの強みだったビジネスモデルが揺らぎ始めているようです。今までは、新規出店攻勢によって成長してきたかに見えたコンビニですが、再成長する為の鍵はどこにあるのでしょう。


小売業界では、人工知能を駆使した無人店舗が注目されています。カメラやセンサーでどの商品を買い物かごに入れたかを把握し、レジを通さず自動決済する近未来的な店舗が新しい収益を生み出してくれる様な錯覚にさせられます。確かに情報化社会においては、その様な効率性を追求することも可能なのでしょうが、それが増収に結び付くとは考えられません。


コンビニがお客様からどの様な付加価値を期待されているのかを掘り下げてみる必要があると思います。コンビニのビジネスモデルは、少しくらい値段が高くとも(=値引きをしないという意味で)コンビニに行けばお客様が必要とする商品が必ず販売されている、正しく利便性にあると思います。その為に売れ筋商品を木目細かく把握する仕組みが整っています。


単品管理を標榜し、商品のバーコードによるPOS(=販売時点情報管理)データ分析によりレジで年齢層、性別などのマーケティングデータとも融合を図って来ています。それ自体は間違いではないのですが、お客様が店舗に何を求めているかというと、その店に行けば用が足りる利便性と目新しい商品としての情報を入手する場所としての楽しみだと思います。


見方を変えれば、小売店舗の原型は市場(=マルシェ)なんだと思うのです。自給自足の生活から物々交換の生活に移行した際にマルシェという場が誕生しています。人々は、そこで思いおもいに食指をそそられるモノを発見すべく回遊し、目当てのモノを見つける楽しさと人々が寄り集まる活気に魅せられる場としての非日常性と買回り品を手にする日常性です。


ところがコンビニが行った過ちは、新店舗を拡充する為に店舗や取り扱う商品を標準化してしまったことです。チェーンストアオペレーションという小売店の近代経営の下で、売れ筋商品のみを販売する様になってしまい、北は北海道から南は沖縄に至るまで、どの地域の店舗に行っても同じ店構えの中で、同じ棚に同じ商品が陳列される状況に飽きが来ています。


これも経済合理性を追求するが故に招いた罠であり、もっと人間の本質に迫る必要があると思います。同じ人工知能を活用するにしても、購買データを詳細に分析するなど、お客様のニーズに木目細かく応えるべきでしょう。コンビニ業界も、自らの論理を押し付けるのではなく、お客様にとって買い物が楽しいと思える店づくりをしていく必要があると思います。


今日もありがとうございます!
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