誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

スモール・ビジネス!

皆さん、おはようございます!
今年から自転車ツーリングを再開しようと思います。探しあてたお目当てのロードバイクが在庫切れで入荷を待っていたところ、ようやく5月下旬に手元に届くことになりました。早くも、気持ちが島や半島を巡りながら地域ちいきの人々と出会っている姿に馳せています。



なぜ、大手企業が新たな事業や商品を開発しようと思っても、なかなか上手くいかないかといいますと、それは大手企業ならではの矛盾を抱えているからだと思います。大手企業のビジネスモデルというものは、スケールメリットを追求し商品を大量に生産し、大量に供給することで採算を合わせる構造となっています。この矛盾は、日増しに大きくなるでしょう。


時代は、モノを満たすことによる欲求から、精神的なコトを満たす欲求へと移り変わっています。いままでの消費者は、規格化されたマスプロダクトしか自らの欲求を満たす選択肢がなかったから止むを得ず、それを消費していたに過ぎません。しかし、消費者の深層心理は、その様な規格化された商品ではなく、自分ならではの意味あるコトを欲しています。


ところが、企業は果てしなく利益を追求して行かなければならない存在であり、いまや国内のマーケットに留まらず海外にまで目を向けてグローバル化していかなければ、存続すら危ぶまれる状況にあります。企業の意思に拘わらず、いまや競合する企業は国内に留まらず、海外の企業にまで目を向けなければならず、M&Aにより市場を獲得するに至っています。


当然に企業の規模が大きくなればなるほど、生産設備も集中させて単位あたりの生産コストをミニマム化しようとする意思が働いてしまいます。企業組織のあり方として、業務も標準化、専門特化、分散化させることにより効率を目指すことになります。この様な遠心力が日増しに広がっている状況では、新たな事業や商品の開発とは真逆でありおぼつきません。


新たな事業や商品の開発というものは、大体が最初からその様な大企業の大きな生産設備や組織体に乗せるほどのスケールを期待することは出来ないからです。小ロットの商品を市場に乗せて行くには、大手企業のビジネスモデルでは効率が悪く、マーケティングや流通網に乗せるにしても手に余り、自らの経験知を利用していくことが出来ない不都合があります。


また、当然にしてその新しい事業や商品で利益を出していくことが出来るのか否かを判断しなければなりませんが、どんなに精緻な統計に基づくマーケティングを行ったところで売れるかどうかの答えが出る訳がありません。直感で判断できるカリスマ創業経営者がいる大手企業ならいざ知らず、サラリーマン経営者では最大公約数的な判断になってしまいます。


現在の名だたる大手企業も以前は中小企業であり、その様な時期に多くの新しい事業や商品を生み出すプロセスを経て大手企業の仲間入りをしていますが、もはや中小企業時代と現在ではビジネスモデルそのものが異なってしまっています。もし、これから大手企業が新たな事業や商品を開発していくなら、全く異なる別企業として立ち上げて行くべきでしょう。


新たな事業や商品を開発して行こうとする別企業は、親会社の事業資源を利用しようなどという様な事は考えず、一介の中小企業と同じ様に知恵を拠り所として小さく事業を始めるべきです。限られた事業資源の中で、いかに効果的なパフォーマンスを出していくかに頭を使うことが必要です。親会社もそうしたスモールカンパニーに干渉すべきではないでしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する