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これからのPEファンド!

皆さん、おはようございます!
本来の経営者、起業者、事業開発者というものは、将来が見通せない社会を前にしてあるべき事業を描き出していくことを任務としています。誰にも分からない将来について自問自答を繰り返しながら、自分の思いだけを拠り所としていく前向きなエネルギーが不可欠です。



変革期において企業が自助努力で変わり行くには、いままでの成功体験に甘んじることなく絶えず環境の変化に応じて企業組織という人々が寄り集まる擬制法人の新陳代謝を促していくことが不可欠です。カリスマ性ある創業経営者が在任しているのなら、彼らが強烈なリーダーシップを発揮して、企業組織が日常の業務に埋没することなく果敢に変革を迫ります。


ところが成熟してしまった企業組織というものは、過去に完成させたガバナンスや業務の枠組みを踏襲しながら、いわば官僚組織を維持することに終始しており、自助努力で変革するアグレッシブさが損なわれてしまっています。その様な企業組織の中で育ってきた経営者は、組織を円滑に廻していく考えしか持ち得ず、変革することの意味すら理解してません。


その様な硬直した企業組織を蘇らせる為には、外圧によるショック療法が有効であることは知られたところです。最近では、大手企業のトップに外国人の経営者を招聘する例もみられるようになっています。また、もの言う株主ではありませんが、プライベートエクイティ(=PE)ファンドにより買収させ、経営体制や事業再構築していく方法も有効でしょう。


最近のPEファンドは、一時代前のハゲタカファンドという異名をとるファンドとは異なり買収対象会社の経営陣との友好な対話を繰り返しながら、変革を遂げていく現実的なところが増えています。どんなに業績低迷する企業であっても、それなりの理由がありますので、
それを取り除いてあげれば、仮に斜陽産業であっても事業を立て直すことが可能でしょう。


これからのPEファンドというものは、金の力にものを言わせてリストラを断行して財務テクニックで投資対象企業のキャッシュフローを改善し、経済価値を高めて転売するという旧態依然とした安直なビジネスモデルでは社会に受け入れられなくなるでしょう。投資対象企業の株主として、経営に参画し事業そのものに手を染め、再構築していく必要があります。


その意味では、経営をマネジメントするノウハウを拠り所として、それを実現し効果を引き出すための方法として適宜ファンドから資金を拠出するという観点が必要なんだと思います。そう考えますと、これからのPEファンドには、マネジメント力、ビジネスオーガナイズ力、マーケティング力、そして事業構想する力といったノウハウが必要となるでしょう。


斜陽化してしまった素材産業であっても、加工産業に素材として供給するのみならず、時代の流れを見抜き自ら新しい需要を創造することが出来れば、事業を立ち直らせて行くことが可能となります。その為に、自前主義の投資対象企業の体質を打ち破り、社内にない必要な事業資源を社外に求めて行くことも不可欠であり、事業連携を推し進める必要がありあす。


総合商社もPEファンドと同じようなビジネス機能を持ちますが、彼らもまた事業会社としての呪縛がありますので、PEファンドほど機動性はないと思います。これからのPEファンドは業界再編という大きな展望と視野を持って、社会にとって必要な機能として興隆していくことが望まれます。決してテクニックに走らず、本質を見失わない態度が望まれます。


今日もありがとうございます!
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