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地域ファンド!

皆さん、おはようございます!
なぜ起業したかを振り返ると、スタートアップ企業のCFO、CEOを務めた後、そこで成し遂げられなかった目標を事業として実現したかったからかもしれません。事業というものは、寝ても覚めても思い焦がれる将来像とそれを実現していくための経験知が不可欠です。



最近の投資ファンドは、一時期の大型案件に投資して事業を再構築し企業価値を高めた上で、株式公開や同業他社に転売してリターンを狙う従来のビジネスモデルに比べれば、随分と多様化しているものと感じます。勿論、その様な投資ファンドのビジネスのあり方が主流なのですが、投資対象である事業規模も、リターンを得る方法も多種多様となっています。


これも社会の要請なのでしょうか、中小企業の事業承継に特化した投資ファンドや投資した中小企業の安定成長を目指し、配当をリターンとし事業を転売しない投資ファンドが出現する等、その投資ファンドも経済合理性ばかりを追求することなく、意思を持つようになっています。私たちが生活をしていく為に必要な機能として市民権を得つつある様に思います。


投資ファンドは、複数の投資家から集めた資金を用いて投資を行いそのリターンを分配する仕組みにしか過ぎません。しかし、社会における資金を必要とする受け手側と余剰資金を運用してリターンを得たい出し手側を仲介する機能として、銀行などの間接金融や証券会社などの直接金融を補完する存在として、これから益々その必要性が高まって来ると思います。


俗にいう購買型、投資型、寄付型の一般消費者が参加するクラウドファンディングの興隆が著しいですが、投資ファンドも必要資金の調達先として機関投資家や事業主体ばかりに偏重することなく、SNSを活用して正しくクラウドで一般消費者から小口の資金を集めることも考えられるでしょう。その為には、資金の出し手が投資先に共感する必要があります。


投資先の事業主体がその資金を活用して、どの様な事業を為していくのかに資金の出し手が共感しなければ、そもそも資金を集めることが出来ないでしょう。ファンドビジネスを営む運営者にとっても、その様な投資先を開拓していく選球眼やオーガナイズ力が求められるでしょう。地域を特定して投資を行う、地域ファンドなるものがあっても良いと思います。


地域の中には、後継者難の中小企業もありますし、新たな事業創出も必要です。それ以上に産業構造の変化にともない既存中小企業のバリューチェーンを再構築していく必要もあります。また、それと伴に動態人口の変化によりインフラを見直していく必要もあるでしょう。その様な地域のニーズに応える為に投資ファンドという枠組みを活用しても良いでしょう。


地域を時代にあわせてリノベーションしていく為に必要な資金を地域市民からクラウドで集めれば良いと思います。この様に考えて行きますと、本来、地域金融機関や行政機関が融資や税金という形で、資金を地域に還流させていけば良い様にも思いますが、いまの地域機関や行政機関には、形骸化した組織機構の意思に捉われるあまりそれが出来ないでいます。


そうであるなら、何事にも捉われることなくオープンマインドでビジネスを行っていける人々が地域ファンドを活用して地域を再構築していけば良いと思います。必要なのはビジネスをオーガナイズする機能ですので、地域商社がファンドビジネスを手掛けても良いものと思います。いま必要なのは、地域の資源を見極めて、それを紡ぎ直していく視点なのです。


今日もありがとうございます!
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