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ファンドビジネス!

皆さん、おはようございます!
経営における業績管理というと財務数値ばかりに目が行きがちだと思います。ROICやROAが資本コストを上回っているのかなど確かに参考にはなるのですが、それよりどの様な哲学を持って経営を行ってきたのかという視点を持って数値を噛みしめることが大切です。



今から20年余り前、日本にもバイアウトファンドなど、破綻もしくは破綻しかけた企業や事業を買収し、再生した上で転売(=株式公開を含む)するプライベートエクイティ(PE=未公開企業投資)ファンドが海外より上陸したり、国産PEファンドが設立されたことが思い返されます。その頃は「ハゲタカ」と呼ばれ嫌悪感を持って受け止められたものです。


それから時代も変わり、その様なPEファンドの中にも買収した企業や事業に真摯に向き合いながら、単に財務数値上の転売益を一心不乱に追い求めることなく、経営にコミットしながら事業再生を果たすところが増えている様に思います。マネーゲームに踊らされることなく、哲学を持って生きた資本の使い方をするPEファンドの出現に期待せざるを得ません。


もちろん機関投資家の資金を預って、それをファンドとして投資を行いリターンを上げていくビジネスモデルに変わりはないのですが、その機関投資家も盲目的に利潤を上げれば良いというものではなく、やはり投資家なら投資家としての社会正義をも持たなければ、社会の中で評価を得られたくなっているからだと思います。PEファンドも同じことが言えます。


情報化社会は、いままでの閉ざされた社会を開放し、企業などの事業主体はいつも市民の監視の目に晒されるという浄化作用をもたらしているとも言えるでしょう。それは、万能なシステムではないと受け止められている市場資本の枠組みにも、少しずつですが血の通った人間らしさが取り戻されつつある様です。それを扱う人間が変わり始めているからでしょう。


信用金庫を振り出しに、大手化学メーカーに至るまで20年余り、事業再生、M&Aなどのファイナンス業務に携わってきています。財務数字と睨めっこする日々で、それこそ数字のマジックで企業の経済価値を最大化することばかりに捉われている自分に気付き、自分に限界を感じたのがちょうど15年前になります。いま思えば哲学が足りなかったのでしょう。


それ以来、自分探しの旅ではないですが、事業を営むということに拘り直視してきたと思います。事業を営むということは、社会との関わりの中で事業を通してどう自分を表現しながら社会に自分を受け止めて貰うかについて自問自答を繰り返すことになります。モノ真似ではない、自分ならではの生き様を持って、どう将来に向け事業の画を描くことが出来るか。


見果てぬ夢を追い求めながら、もがいてきたという表現の方が正しいのかもしれません。ファイナンス業務を担っていた時の知識に頼った仕事のやり方に比べれば、今は身体で真正面から物事を受け止め考える様になっていると思います。還暦が近づき円熟してきたのかもしれません。社会が大きく変わり始めていることから徐々に視界も広がりつつあるようです。


今なら、マネーに遊ばれることなく、生きたお金の使い方が出来ると思います。社会システムの中で目詰まりを起し、中小個人事業者に資金が循環しない現状の課題に対して、ファンドのビジネスモデルを応用することにより、様々なことが出来るように思います。目先の課題としては、後継者のいない中小個人事業をいかに蘇らせ次世代に繋いでいくかでしょう。


今日もありがとうございます!
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