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バンカーズ、融資型クラウドファンディング!

皆さん、おはようございます!
先日、久しぶりに家族でイタリアン料理を食べに出かけました。家内の誕生日ということもあったのですが、美味しいものを食べながら非日常の空間で家族団らんの会話を楽しめました。息子達も、それぞれが進むべき道が定まり、あとはそこに向けて突き進むだけです。



昨年12月より融資型クラウドファンディングを展開するバンカーズ・ホールディング(=大阪市)は、いちご、Eストアー、松岡やインキュベーションファンドなど複数のベンチャーキャピタルから第三者割当増資で10億円を調達したそうです。調達資金は、マーケティング活動、人員増強、新システム開発に振り向け、今後の展開に弾みを付けたい考えです。


バンカーズは、事業者への融資や商業手形割引、それらを組み合わせたファンドを組成し、個人投資家が小口で投資するクラウドファンディング事業を運営しています。具体的には、事業者ローン・商業手形ファンド、地域医療機関支援・商業手形ファンド、不動産・商業手形ファンドなど、大口投資家、富裕層向けの金融商品を広く個人投資家に提供しています。


これら優良投資案件は、一般個人投資家がアクセスすることは難しく、事実上、一部の大口投資家、富裕層向けの商品となっていました。バンカーズはこれまで培った金融ノウハウやネットワークで、融資型クラウドファンディングサービスを通じて、一般個人投資家に小口で提供することで、個人投資家の資産形成に寄与する形で事業展開を図っているものです。


今後は、地方銀行と連携した地域企業の資金繰り支援も目指す考えです。地方銀行では融資が困難であるものの、地元経済を支え、活性化させる可能性のあるプロジェクトや企業に対し、融資型クラウドファンディングを活用することを計画しています。将来的には、「地銀向けダイレクトレンディング・プラットフォーム」の開発、提供を目指しているそうです。


バンカーズのクラウドファンディ事業への取り組みは、新しい金融ビジネスのあり方を示唆するものだと思います。3%前後という低金利時代には珍しく高いリターンが、それも一般の個人投資家に提供されるものであり、その投資先となる金融商品自体に今までにはない地域ビジネスといった具体的な意義を見出した、直接金融である点が上げられると思います。


彼らが提供するサービスは、現代の目詰まりを起した金融ビジネスに新たな光を当てるものだと思います。低金利政策ということもありますが、だぶついたカネ余り現象でマネーゲームが横行していますが、それは資金の出し手である金融機関が旧態依然としたビジネスモデルに安住し、本当に資金を必要とする所にそれが行き渡っていないと言うことが出来ます。


また、今回の資金調達では単にバンカーズの必要資金の調達に留まらず、アセットマネジメントやITベンダーなどの事業会社が、新たに株主として参画し、総合金融プラットフォームの構築に向け、広範囲にわたり協業して取り組んで行くところに好感が持てます。新たな株主とともに自らの事業を開発していく所は、本来のアライアンスの醍醐味だと思います。


株主との投資商品の共同開発や地方銀行と連携した地域商品開発など、投資先を自ら開拓していく姿勢は、クラウドファンディングという金融事業者でありながら、商社のようにビジネスをオーガナイズしていくものとして、これからの金融機関が持たなければならないノウハウであると思います。社会に資金を循環させ新たな事業を開発していく必要があります。


今日もありがとうございます!
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