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これからのファイナンス!

皆さん、おはようございます!
スキルを確立するためには、経験知のまま留めておくのみならず、それを体系的に整理することも大切だと思います。また、スキルを如何なく発揮するためには、身体や精神に宿っているエネルギーをも自由に解放し、自分自身の思いと同化させ描いていくことが大切です。



音楽配信サービス市場の拡大を受け、楽曲の権利の争奪戦が熱を帯びているようです。世界的なカネ余りを背景に大手音楽会社だけでなく、投資ファンドの参戦も目立つようになっています。ボブ・ディラン氏の楽曲が数百億円で売買されるなど、新型コロナウイルスでライブ開催が難しくなるなか、著作権がもたらす利益に企業や投資家の注目が集まっています。


音楽の権利は、配信サービスなどに流すことで安定収益を得られるほか、市場環境に応じて売却も可能で、ある意味不動産ビジネスに似ているともいえます。投資会社にとっては、音楽分野への投資は、既存投資分野との相関関係が薄くリスク分散にもなるメリットがあります。ファイナンスの裾野が広がることは、経済社会の活力が高まり良いことだと思います。


ただし、楽曲の分野でもファイナンスが集中するのは、既に著作権がもたらす一定の利益が読める有名アーティストの楽曲著作権であり、インディーズものについては余程のことがない限り、ファイナンスをつけることが難しいのは、スタートアップ企業と同じことかもしれません。リスクの高い投資対象に、如何にファイナンスを循環させるか課題ともいえます。


これからの時代、旧態依然とした社会の枠組みに捉われることなく、ヒューマンキャピタル(=人的資本)に依った今迄にない新しい社会の枠組みを創出していくことに迫られています。その様な変革期には、社会にとって必要と考えられる新しい事業が生み出されることになります。その為に必要なファイナンスも新しい枠組みで捉えていく必要があるでしょう。


現状において新規事業にファイナンスが付き難いのは、やはりその事業に対するリスクが読み難いからだと思います。ファイナンスの出し手と受け手である新規事業者の間には情報の非対称性という乖離があり、それを埋めてやるためにはファイナンスの出し手も資金を出した後にその権利の管理に終始せず、新規事業そのものにコミットしていく必要があります。


新規事業者と共に新しい事業を組成していくのです。それから、ファンドビジネスのような直接金融や銀行からの融資のような間接金融に拘わらず、ファイナンスの出し手は分散投資を行っていく必要があるでしょう。分散投資を行うためには、プロジェクトファイナンスのように複数のファイナンスの出し手がシンジケートを組んで行くことも不可欠となります。


これからは今までの銀行やファンド運営者のように、単にファイナンスの出し手とファイナンスの受け手を仲介する業務に留まることなく、自ら事業を構想し、事業をアレンジして行きながら、事業マネジメントするノウハウをも司っていく、必要なファイナンスを広く一般個人投資家ら募る役割を担える、全く新しい概念を持つ主体の出現が待たれるところです。


現有株式会社による事業運営、直接金融によるファイナンスとどこが違うかと言えば、飽くまでも事業の運営は自らは行わず、既存の会社を買収、若しくは資本業務提携により事業構造に則ったバリューチェーンを構築していく、いわばホールディングカンパニーの様な存在なのかもしれません。その様な事業主体の出現は、業界再編にも寄与するものと思います。


今日もありがとうございます!
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