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創造力を発揮する!

皆さん、おはようございます!
「守・破・離」「禅」等々の精神修業には共通点があることに気付かされます。人間には良い意味で身体に浸み渡らせた型となる経験と、いまここに居る捉われのない実在の中で、体内に蓄積しているエネルギーを解放した時に閃光が走る様な新たな境地に立てるようです。



一橋大学名誉教授、野中先生が提示した知識創造経営におけるナレッジマネジメントフレームワークであるSECIモデルによって明らかにされた知識創造プロセスに非常に興味深い関心を持っています。人間とは、未だ言葉に出来ない経験や直感としての暗黙知を持つものであり、これを如何に効果的に言語としての形式知にまで表出させるかが問われています。


形式知とは、個々人が持つ暗黙知を社会一般的な共通認識として表出させた段階にあります。その為には個人が体内に蓄積している知のエネルギーを自己内省を通じた閃きの中から表出させるだけに留まらず、自分以外の他者との非言語的な交わりの中で暗黙知を共有して共同で言語化するまでに昇華させて行くプロセスを経ることが効果的であるとしています。


これら暗黙知や形式知が示唆することは、創造力を発揮できる社会を実現していく為には、
一つの目的や共通のテーマを持つ集団の中で、人々が何事にも捉われることのないオープンな心構えで、一緒になって新たな知識を得ていこうとするフラットな関係を保ち、喧々諤々会話にエネルギー費やしていくシチュエーションを創っていくことが大切であることです。


その意味では、現在において地域コミュニティ、Café、コワーキングスペースなどが着目されていることは、人々が既定の慣習や社会の枠組みを前提に生活していくことに息苦しさを感じているからであり、人間の本能的な欲求として人々が交流することにより、新しい何かを創造していくことを希求していることは自然な流れだと受け止められると思います。


前向きに捉えれば、社会には自然治癒力が備わっているものであり、人々は時代の端境期であることを感じ取り、新しい何かを生み出していこうという観点に立っているのでしょう。
情報化社会の進展が益々それを助長しており、時間や物理的な制約から解き放たれた人々は様々な情報の渦の中から自分の興味ある情報を取捨選択しながら暗黙知を蓄積しています。


ただ単に、情報としての知識を蓄えれば良いというものではなく、そこには個々人が異なる経験を五感を通して得た経験知としての暗黙知がベースにあるものであり、それに疑似体験として情報知が付け加わり修正が為されていく性質のものだと思います。暗黙知はただ蓄積していれば良いというものではなく、一種の型として要約整理されている必要があります。


よく直感が働くということがありますが、それは弛まぬ努力により経験を身体に浸み込ませて型を会得しているから出来ることであり、その一度固まった型を破りながら大きくしていくことにより、ますます磨かれていくものでしょう。その過程は頭で考えるものではなく、精神修業にも似た訓練を通して為し得るものであり、やがて自分なりの型へと昇華します。


これからの時代、形式知化するプロセスも大切ですが、この暗黙知を鍛え整えていくことも来るべき知識社会に向けて備えておくべきでしょう。自己内発的に暗黙知を概念として論理構成し形式知化していくことにエネルギーを費やすことも必要です。創造力の源泉であるこの暗黙知をより大きな型にまで登り詰めていくことがキャリアライフなのかもしれません。


今日もありがとうございます!
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