誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

中小企業のCFO!

皆さん、おはようございます!
ようやく関わりたかった町工場の仕事を手掛けられることになりました。創業60年、三代続くこの町工場を軸に事業承継問題で悩んでいる他の町工場との連携を強化しながら地域の活力を高めて行ければと考えます。あたかも地域全体が一つの事業という視点を持って。



未だ日本では大手企業においても定着していないCFO(=最高財務責任者)という職務ですが、その役割は時代とともに広がりながら企業経営にとって不可欠な存在として、再認識されつつあるようです。従来からの財務戦略、予算管理、IRに留まらず、投融資判断、企業戦略、経営計画、リスク管理、IT戦略、人事戦略などにも、その業務が及んでいます。


もちろんCFOも経営を司る一員として経営戦略の立案などに関わって行くのですが、彼らの役回りは事業を構想し、実際に事業を開発していく局面において、財務数値の知見を存分に活かし資本が効率良く循環する様に、その設計図を描いていくことを強みとしています。
頭で算盤を弾きながら、企業の本質であるこれからの社会のあるべき姿を見定めています。


CFOといいますと、数字のことばかりを考えている様に思われるかもしれません。確かに企業の経済価値を最大化することを命題としていますので間違ってはいないのですが、企業の経済的価値の源泉は事業に活用される資源をどの様に組み合わせて成り立たせるかというビジネスモデルを構想することであり、その最大の資源は人財であることに行き着きます。


では、どの様にして人財の価値を最大限に引き出していくかと言いますと、それは人財のアイディアや考えといった創造力を如何に高めていくかということに尽きます。その為には、一人ひとりの人財が持つ知識、すなわち経験を拠り所とする暗黙知をどの様にして形式知として昇華させて行くかということになります。それは人間科学の分野にも及んで行きます。


ROIC(=投下資本利益率)という企業の経済価値を最大限高める財務指標を大前提に置きながらも、利益の源泉である人財というヒューマンタッチな部分についても真正面から捉えていく必要があります。最近の大手企業は、財務指標に偏重し過ぎてしまい、事業のあるべき姿を追求することなく、小手先のテクニックによって株価を上げる所に問題がります。


もっと経営や事業の本質を捉え、大きな視点でビジョンを描いていかないと本当の意味でのCFOとは言えないと思います。その意味では、CFOの素質として物事の本質を見抜く眼力と自らも創造力が逞しくなければいけないと思います。財務や会計の実務といった高いリテラシーを持つことは必要条件ではありますが、必ずしも十分条件ではないと断言します。


また、CFOの仕事は株式を公開している上場企業のみに必要とされる仕事のように思われがちですが、企業の大小に拘わらず事業があるところ全てに必要とされる役割だと受け止めています。いま日本経済の基礎を支えている中小個人事業の底上げの必要性が高まっているなかで、本来はそれら事業を営む企業にCFOがいれば解決できる問題だと思っています。


なぜ、それが出来ないかといいますと、そもそもCFO人財が少ないということもあって、
中小個人事業にまで人財が行き渡らないということと、現実問題としてそこまでの費用負担が出来ない事情があります。これからは、日本の社会のあるべき姿を考え、自分の腕で中小個人事業の構造改革を果たし、自らの報酬を得ていくCFOの猛者が必要な時代でしょう。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する