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数字で凛とする!

皆さん、おはようございます!
人それぞれ秀でた個性があります。全方位に向けてオールマイティに出来るに越したことはありませんが、その様なことに時間や労力をかけるよりも、自らの秀でた所を更に深く伸ばした方が良いでしょう。他者が真似ることのできない独自の個性を見出すべだと思います。



とある中小企業の財務数値を見せて頂き、久しぶりに思わず背筋が伸びる思いをしました。昨年来のコロナ禍の影響で多くの中小企業が影響を被っているとはいえ、その企業は明らかに事業構造的な課題を抱えていることが見て取れるからです。私がその企業の社長の立場なら、きっと夜も寝つけない日々が続くでしょうが、その社長は至って明るいので驚きます。


人間として、社長の立場として余程肝が据わっているのかと思いきや、これだけの重圧を背負っている日々は、普通の神経の持ち主ならきっと他人に悩みを相談したくなるものだと思います。まだお会いしはじめて数カ月しか経っていませんので、そのにこやかでアップテンポな表情から、事業の業績に余裕があるものとおもわず思わされて来たのかもしれません。


こちらも冷静に振り振り返れば、そもそも私の様な経営財務を司る人間にお会いになること自体、それなりの理由があってのことだと思います。しかも、未だ契約をしていないにも拘らず、こちらが要望する財務諸表を見せるということは、その表情や会話内容とは裏腹に、意識してのことなのか無意識としてのことなのか分かりませんがシグナルを発しています。


きっと、社長との会話の中にあった経理は別の者が見ているので自分には数字のことは分からないというのが本心なんだと思います。分からないとは言いましても、財務諸表を見る立場にありますので、自分の会社が儲かっているのかいないのか位は理解しているはずです。
しかし、中小個人事業の経営者とは、得てして大なり小なりこの様なものかもしれません。


苦労してお金の算段をして、毎月資金が回っていれば生きて行けるという達観した気持ちがそうさせているのかもしれません。むしろ、こちらの方が早急に手を打たなければマズいと感じているところに温度差があるのかもしれません。社長の真意は分かりませんが、企業の現状についてコンセンサスを得ながら、理解して頂く所から始める必要があると思います。


同時に社長のメンタルをケアしていく必要もあるでしょう。企業の社長というものは、その規模の大きさに拘わらず孤独なものです。企業の実情を社員や銀行に相談する訳にもいきません。だから唯一相談したくなるのは税理士ということになるのでしょうが、彼等には経営のことは分かりません。まずは社長が溜め込んでいる悩みを吐き出させる必要があります。


その上で社長自身や企業の置かれた状況を客観的に俯瞰することが出来て、はじめて冷静に最初の一歩をどこに踏み出せば良いかを考えることが出来るからです。私もそうですが、人間なんて自分で自分のことが分かっている様で分からないものです。他者との会話を通してやっと自分に気付くものであり、その意味で社長には身近な相談相手が必要だと思います。


そういった社長との関わりを幾つか持っていますが、いまの自分の立場が性に合っているものと思います。必ずしも自分の今の仕事の生産性が高いわけではありませんが、そういった社長の姿を見ていますと意気に感ずるからかもしれません。日本の経済を底支えする中小個人事業に梃入れして元気になって貰うことが、何よりも自分自身の天命だと感じています。


今日もありがとうございます!
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