誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

不透明な時代をいきる!

皆さん、おはようございます!
街中を歩いていますと、今年は昨年とは異なりリクルートスーツに身を纏った就職活動に勤しむ学生の姿が多いことに気付きます。この春、社会人デビューする新卒者たちがリモートでの面接などに苦労したことから、今年の就職活動はリアルで面接が実施されるようです。



NHK大河ドラマで渋沢栄一の生涯が放映されています。それに先んじて、渋沢栄一の生涯本を読んだのですが、幕末から明治維新を経て、昭和初期に至るまでの政治、経済がどの様な変遷を辿っているかが良く理解できます。面白いのは、現在に至る旧財閥の多くが幕末から明治維新の混乱期に、政治と実業という密着した関係の中で基盤を築いていることです。


その時代の経済は、未だ資本論理が社会に定着しておらず「論語と算盤」ではありませんが欧米から採り入れた経済合理性を尊ぶ資本主義経済という思想をそのまま受け止めることに躊躇した渋沢が、日本人の持つ道徳心と融合を図ることに苦心してきたことが印象的です。
その様な時代的背景があるからこそ、日本に株主資本経営が定着しないのかもしれません。


話しを戻しますと、いまの日本の大手名門と呼ばれる企業の多くは、この明治維新以降の動乱期に誕生しているといえ、これが日本の産業を支えることになります。その後の企業の勃興は第二次世界大戦後の成長期に生まれたセコム、京セラ、ファナック、ウシオ電機などの戦後世代です。戦後のものが不足する動乱期を経て高度経済成長を支えてきた立役者です。


そして現代を俯瞰しますと、情報技術革新がこれまでの価値観、常識を大きく覆そうとしています。この様な変革期にこれからの社会を支える新しい企業が勃興していることは歴史が証明しています。明治維新、世界大戦後との違いは人為的に歴史や文化が断裂していないことかもしれません。時代が明らかに移り変わっている境目がはっきりしないことでしょう。


もう少し時間が経過し、情報技術が本格的に社会に浸透するようになると、政治や企業の優勝劣敗が明確になり、歴史的な変わり目を意識せざるをえなくなると思います。その時に、企業に勤める働き手の民族大移動的大きな人財流動化が起きてくると思います。ある者は新たに芽生えつつある新興企業に身を寄せ、またある者は自分で事業を始めることでしょう。


これまでの慣習や価値観が全く通用しなくなりますので、今までの様な精神的な拠り所にもたれ掛って目先の経済合理性を追求することが出来なくなってしまいます。必要なのは、価値観が定まらない先の見えない社会を生き抜いていく為に、自分自身の哲学を拠り所とすることでしょう。何が正しく、何が間違っているのかを自分自身で考える必要があります。


現代人は、集団社会の枠組みの中で育まれてきた拠り所に同調することに慣れ親しんでいますので、突如としてその様な環境へと野に放たれても、それに慣れるまでに慌てふためき精神的苦痛を感じるかもしれません。必要なことは、先の見えない社会の中で自ら正しいと思うことを率先して行動に移していくことでしょう。熱い思いがないと出来ないと思います。


次なる時代は、個々人の哲学や考えが問われる精神文明になるでしょう。人間にはその様な乱世に強いタイプと治世の中で能力を発揮していくタイプがいると思います。後者のタイプであっても、自分のペースで自助努力により自らのスタンスを掴んで行く必要があるでしょう。誰しもが等しく、自らの精神的な豊かさを享受できる社会にしていく必要があります。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する