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創造力あふれる社会!

皆さん、おはようございます!
人間というものは、時として自らの思いこみ、感情に流され、客観的に自らを俯瞰し理路整然と行動することが苦手なようです。経済や経営の教科書は、あくまでも経済合理性を持った人間行動を前提としていますが、そうならないところに社会の面白みがあるのでしょう。



いまの企業を中心とする社会は、これまでの150年余り続いた歴史の転換点を迎え、大きく変革しなければならない時代の端境期であることが逆に足枷になっている様に思います。
企業という経済主体の枠組みに問題があるというよりも、企業組織という多種多様な人間が集まる容れものとしてのマネジメントシステムが、時代に合わなくなっていると感じます。


企業組織というものは、事業目的を遂行するために、そこで必要な業務を役割分担し、人間が一人では為し得ないことを組織立てて多くの人間が力を合わせて実現していく、非常に合理的な英知によって育まれてきた文明の力作だと思います。しかし、企業の成長に陰りが見え、業務の標準化という効率性ばかりを追求する様になると、途端に機能しなくなります。


チャップリンのモダンタイムスをイメージするまでもありませんが、いままで工業化社会を前提として培ってきた企業組織というものは、あたかも人間を機械の歯車の様に精巧に組み合わせ、全体の生産性を高めるメカニズムとなっています。どちらかと言いますと、機械の高稼働を追求することを主に、労働者はそれに従属する形で配されている名残があります。


その結果、企業組織内での業務は時間単位あたりの生産性で評価される様になっており、その生産性を高める為には業務を出来るだけ標準化して反復遂行することが良しとされています。いまではそれが仕事としてあたり前のスタイルとなってしまっていますが、余りにあたり前過ぎるほど完成し過ぎてしまい、疑うことすら忘れ去ってしまっている様に思えます。


これからの時代に必要なのは、決まり切ったことを効率良くこなしていくことではなく、新しい社会の枠組みを創り出していくことであり、その為に新しい事業、商品を創出していくことであることは多くの方々が認識していることでしょう。必要なのは、単位時間あたりの生産性ではなく、人間の創造力を拠り所とする付加価値であることに間違いありません。


人間の創造力というものは、五感によって身体に刻み込まれた暗黙知を拠り所として、目の前の課題を解決するために他者との会話を通して互いの暗黙知を形式知化するプロセスの中から生み出されるものです。いま私たちにとって必要なのは、企業組織内で目先の売上や利益を追求することではなく、もっと社会の動きを大局的に俯瞰していくことだと思います。


大きなピラミッド型階層組織内の一部分としてその様な大きな視点を持つことは、人間が周囲の環境に順応していく動物でもあるので難しくもあります。企業としてその働く上で障壁となる環境を変えること、それと同時に固定観念に捉われて働く個々人に気付きを与えることが大切だと思います。それは即ち、マネジメントそのものを変えることに他なりません。


所詮、いまの社会は日々の人間の営みにしか過ぎません。人々が目先の捉われから解放された時に社会は大きく変革を遂げるでしょう。情報技術の進展が、その歩みのスピードを加速していくものと思います。私たちは、より多様な価値観をもって生活を充実させていこうとするものであり、企業もオープンでフラットなマネジメントに変えていく必要があります。


今日もありがとうございます!
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