誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

志を持ち働くことの大切さ!

皆さん、おはようございます!
ウ―バーイーツが全国展開すると発表しています。この事業をただ単に外形的に捉えればお店と消費者を繋ぐデリバリーのマッチングサイトということになります。しかし、彼らの機能の拡張性に目を向ければ、GAFAをも凌駕するポテンシャルを秘めていると思います。



昔、一人の旅人が歩いていると、3人の石切職人が炎天下で作業をしていました。旅人は近づいて、何をしているのかを尋ねます。すると1人目の石切職人は「ただ、お金の為に働いているんだよ」と不機嫌そうに答えたそうです。2人目の石切職人は神経質そうに「見れば分かるだろ!この大きくて硬い石をぴったり四角に切っているんだよ」と答えています。


全く同じ仕事をしているにも拘わらず、2人の答えは違っています。旅人は興味をもって3人目の石切職人にも同じ質問をしてみます。するとこの石切職人は目を輝かせ「教会を作っているんです!立派な教会を建て多くの村人に喜んでもらいたいんです」と答えます。同じ仕事でもモチベーションの違いにより仕事に対する捉え方が異なることを示唆しています。


最初の職人は、どう働いても同じお金しか貰えないから、仕事そのものを楽しむことが到底できないでしょう。2番目の職人は、いわゆる職人気質の人であり、石を切り出す技に拘りを持っているので、最初の職人に比べたら正確に素晴らしい石を切り出す能力を持っているし、自分自身の技の習得に興味を持ってしまう可能性があります。それ自体良いことです。


しかし、自分の技術力に拘ってしまう職人は、顧客が要求している仕事の本当の目的と自分がしたいことがズレてしまうリスクがあります。一方、3番目の職人は、仕事の目的を顧客が求めるものと共有しています。だから仕事を楽しめるし、顧客にも喜ばれていることを確信する結果として、自らのモチベーションを高く維持し生き甲斐にすらしていることです。


3番目の職人の様な気構えで仕事をしていれば当然に一定の技術力も兼ね備えることができるでしょう。なぜ、この様な石切職人の話しを持ちだしたかといいますと、現在の大手企業をはじめとする企業について、情報化社会進展の中でコロナ禍の影響もあり、企業の将来像が描き切れず混迷を極める中で、働き手も仕事を楽しむことが出来ないと考えるからです。


石切職人の例でいえば、1番目の職人や2番目の職人に成り下がってしまうと思います。企業が業務の標準化かつ分業化を推し進める中で、やる気のある働き手は良くて2番目の職人に終始してしまうとも考えられるでしょう。本来、企業自体が自らが事業を通して、如何に社会の課題を解決していくべきかあるべき姿を明確にし社員と共有していくべきでしょう。


一方、社員もまた自らの人生における志を掲げて自らが培ってきたスキルやノウハウを生かしていく必要があります。それが出来ないところに現代社会の病巣が隠れていると受け止めています。企業というものはそこで働く人々が礎であり、彼らが社会に対する夢を描けなければ、企業としても将来像を明確にすることが出来ません。負のスパイラルに陥ってます。


また、これからの多様性の時代に、企業がトップダウンで明確なビジョンを描いていくことは現実的に難しく、向かっていくべきベクトルの方向性を企業理念として示し、その範疇でそこに集まる働き手たちが思い思いの目標に従って社会貢献していくことが理想だと思います。いまの大手企業が、目標を株価の最大化にすり替えている姿は本末転倒だといえます。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する