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不動産価値を創造する!

皆さん、おはようございます!
起業する時には予めご自身の経験、展望の棚卸しを行い、キャリアプランとして可視化することをお勧めいたします。往々にしてありがちなのが、ビジョンを持たずにその時のスキルを生かして起業する為に、日々の忙しさに感けてしまい目標を見失ってしまうことです。



私が知る会社にガレージハウスを設計施工している会社があります。ガレージハウスというと余り聞き慣れないものと思います。建物の1階部分をクルマ2台程度が駐車できるような大きなガレージとなっており、2~3階部分が居住空間となっている建物です。クルマやバイクマニアにはたまらない、大人のライフスタイルが楽しめる住宅といって良いでしょう。


クルマやバイクのマニアの潜在需要は根強いものがあるのですが、大手ハウスメーカーなどからすると市場がニッチ過ぎて、規格化製品を大量生産する仕組みからは、なかなか参入しずらい空白マーケットであると言っても良いと思います。そんな空白マーケットに4年ほど前に新たに参入したのが、玉田敦士氏が率いる株式会社LDK(=築地)という会社です。


ベトナムで生産した軽量鉄骨に艶消しの黒の塗装をした、その重厚感あふれる内外装に魅了されない消費者は必ずしもマニアでなくともいないと思います。所ジョージさん監修のライフスタイル雑誌「デイトナハウス」とパートナーシップを結び、デイトナハウス×LDKとして認知促進を進めるのと同時に「デイトナ不動産」という特集記事を連載しています。


その他にも積極的にFacebookやインスタグラム等のSNSを活用したターゲッティング広告によるメディアミックス戦略を展開しており、フォロワー数は1万7千人にも及んでいます。その商品構成としては戸建住宅と集合住宅がありますが、いずれにしましても1階にとられたクルマやバイクが出入りする大きな開口部が特徴となっており異彩を放っています。


普通、住居不動産と言いますと駅を中心に地価や賃料が高くなり、放射状に駅から離れれば離れるほど価格が下がるのが常識であったと思います。ところがこのガレージハウスは、クルマやバイクの愛好家が居住する為、むしろ公共交通機関を利用しないことから駅近だと不便であり、駅から離れた一定の幹線道路沿いの地価の安い立地の方が都合が良いわけです。


一方、希少性が高い不動産ということで、周辺相場価格よりも3割程度高い価格であっても
居住者が入居するという付加価値を持っています。また、他の物件に移り住もうにも他に選択の余地がありませんので、必然と空室率が低くなるというメリットもあります。室内は剥き出しの鉄骨のスケルトンでクロスなどを使用してないので原状回復費用も安くなります。


結果、標準化された不動産(=土地、建物)よりも高い収益力を創出しますので、自ずと不動産の価値も高まります。このガレージハウスの適地が首都圏であれば国道16号線周辺のドーナツ型の立地となりますので、その周辺地域の不動産価値を高めることになります。これは、ディベロッパーが不動産有効利用により街のポテンシャルを高めることに通じます。


この会社のジレンマは、現状、設計、部材提供、施工という建設会社の範疇にありますのでこの高めた不動産ポテンシャルの利益を享受できないことにあります。建物は飽くまでも原価積上げとなってしまいますので、折角、高まる不動産価値をみすみす逃してしまっています。それを是正する為には、土地を含めた不動産としての価値を訴求することが必要です。


今日もありがとうございます!
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