誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

シニア人財に成果主義!

皆さん、おはようございます!
若い頃、商業施設開発に携わっていたせいか、ショッピングセンター、百貨店、スーパーに行くことが、今でも好きで趣味の様になっています。近隣スーパーへ行って楽しいと思うのは季節ごとの生鮮品やお惣菜を見て回ることです。今日はどの様な商品があるのでしょう。



働き方の多様化で定年退職がキャリアのゴールではなくなるなか、シニア人財にも成果主義を採り入れ生産性の底上げを狙う企業が出始めています。カシオ計算機は60歳以上のシニア社員を対象に成果主義の給与体系を導入し、システム開発のTISなどでも同様の取り組みが進んでいます。シニア人財は労働力人口の3割を占め、各社とも活用を急いでいます。


バブル期の大量採用世代が50歳代に入り、今後シニア社員の比率が高まっていきます。総務省によると55歳以上の就業者数は2019年に全世代の3割に上っています。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、65歳以上のシニアは2015年に3387万人と人口全体の26.6%だったが、2060年には全体の4割程度に達することが見込まれます。


今年4月以降、改正高齢者雇用安定法の施行で、70歳までの就業機会を確保するよう努力義務が企業に課せられます。定年退職の延長や廃止を決める企業が増えており、シニア社員の能力を引き出す仕組みづくりが急務となっています。「腰掛けシニア」という、定年後にやる気をなくしたまま企業にしがみつく社員を指す言葉が囁かれはじめているようです。


企業も働き手にもう一度輝いてもらおうと、一律の処遇をやめ、仕事の内容や成果を給与に反映するといった取り組みが広がってきています。終身雇用を前提とした従来型のメンバーシップ型の雇用では、社内で通用するスキルを磨くことが大事でしたが、その発想を転換する時期に差し掛かっているのではないでしょうか。自らキャリア目標を設定する時代です。


NECでは自分のキャリアをそれぞれが築く「キャリアオーナーシップ」の意識を養う研修をはじめています。対象には20歳代の若手も含め、社内ではなく、世の中で求められ続ける人財の育成につなげる狙いがあります。シニアを受け入れる企業側が成果主義を採り入れ処遇に変化をつけるだけでなく、シニア自身も自らのキャリアを積極的に活かす時代です。


スタートアップ企業のプロティアン株式会社(=東京都新宿区)では、「おじさんLCC(=ライフキャリアコミュニティ)」というコミュニティを通じて、現在企業で活躍されている50歳代の方や、すでに定年を迎えられた方が、ご自身のライフキャリアを開拓していく場を提供しています。人生100年と言われる中での自律した生き方を支援しています。


イノベーションの必要性が求められる社会における問題は、労働力人口の多くが企業に雇用されており、その自ら属する企業組織の中だけで通用するキャリア形成をしていることにあると思います。本来、個々人の可能性というものは多様であり、まずはその個性を最大限に発揮する将来の目標、キャリアプランが先にあって、手段として企業が存在するものです。


自らPDCAを廻しながら、目標達成に向け試行錯誤していくことが人生の醍醐味ではないでしょうか。それを企業という枠組みの中に閉じることなく、自分自身が主役であることを再認識し人生を実り多いものにしていく必要があります。これからは、企業も終身雇用を前提にすることは難しくなります。もっと個々人が自律的に生きる社会が求められています。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する