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ECサイト開設支援を競うクラウドファンディング!

皆さん、おはようございます!
創業により事業が軌道に乗るまでは、創業者をサポートする支援者が必要だと感じます。創業者は1点の強みを拠り所として、全ての力を傾注していくことが不可欠です。それは創業にはあらゆる障壁が立ちはだかり、創業者の思いを引き出していくことが必要だからです。



大手クラウドファンディング(=CF)運営各社が、CFを利用した事業者の電子商取引(=EC)サイトの開設支援で競っています。サイバーエージェント子会社のマクアケは、フラクタ(=東京都渋谷区)と資本業務提携を行い、CFを実行した小規模な商品販売を始める事業者がECサイトで本格的に商品を販売できるような仕組みづくりを行っています。


キャンプファイヤーも同様の取り組みをはじめ、競争が激しくなりそうな様相を呈しています。CFで資金調達する事業者は、個人や中小零細の事業者が多く、自前のECサイトを立ち上げる余裕のない企業が多いと考えられます。事業者が購入型CFを利用して目標を達成し成功に至った後、折角集まったファンをその後の商品販売に繋げることが期待されます。


ファンの繋ぎ留めのために本格的なECサイトを円滑に開設していくことに重要性が増しています。このほどマクアケは、ECサイト開設支援のフラクタに出資しています。フラクタは、ECサイト制作サービスを核とした世界最大手ショッピファイ(=カナダ)と提携しており、ショッピファイでのサイト開設の仲介や、開設後のマーケティングを手掛けてます。


フラクタのサービスを利用する事業者は、2020年に約300と2019年の2倍に増えています。マクアケが事業者をフラクタに紹介し、事業者が自前のECサイト構築を支援する形です。マクアケはCF終了後も製品を販売できる「マクアケストア」を運営していますが、事業者自らがつくる外部のECサイト(=自社サイト)へ送客を促すのは初めてです。


マクアケは、将来、事業者が事業拡大の過程で再びCFをを利用してもらえる効果を期待してのことです。キャンプファイヤーも2020年11月にECサイト作成サービスを行うBASEと資本業務提携を行っています。個人や中小零細事業者によるCFを通じたテストマーケティングに成功したオリジナル商品をECサイトでの販売に結び付けていく考えです。


それにより、CFを利用した事業者にとって、試作販売の段階から本格的な実売へ向けたバリューチェーンの構築ができますし、キャンプファイヤーやBASEにとっても双方に顧客を紹介することが可能となります。創業支援や新規事業立上げ支援を行っている私も、CF支援サービスやEC支援サービスをお客様にとって不可欠なアイテムとして捉えています。


個人や中小零細事業者が事業を成功に導くためには、当然のことながら自らの商品を販売し売上を作ることを第一義に考える必要があります。その意味では、CFやその後のEC機能を活用することが不可欠である訳です。また、在庫を持たずに先に資金調達できる購入型CFは、金融機能としても個人や中小零細事業者にとって果たす役割が大きいといえます。


CFで試作品が販売できるという実績を持って、その後のECやリアル店舗での実売時に必要な仕入運転資金を地域金融機関から融資を受けるバリューチェーンをも実現していく必要があるでしょう。地域金融機関は、やはり何も販売実績のない商品に対する運転資金の融資には消極的であるからです。その様な課題を解決する意味でもCFに注目してみたいです。


今日もありがとうございます!
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