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ローソンのコラボレーション!

皆さん、おはようございます!
「急がば回れ」。急いで物事をなしとげようとするときは、危険を含む近道を行くよりも、安全確実な遠回りを行くほうがかえって得策だということです。どこにリスクが潜んでいるか分からない事業を行う上での鉄則でしょう。そのくらい慎重さが求められると思います。



ローソンが外食企業との商品の共同開発を60社と過去最大級に増やし、お互いの集客につなげています。新型コロナウイルス禍を受けた外出自粛で飲食業の経営は悪化し、コンビニエンスストアも販売が伸び悩むなか、知名度の高い外食企業と組むことで商品の開発力やブランド力を高める狙いがあります。これは一過性のものではない時代の要請だと思います。


ローソンでは、2020年10月から外食企業との提携商品を拡充してきています。外食企業と商品を共同開発し、売上の一部などを外食側に還元する仕組みです。例えば、串カツ田中ホールディングスや洋食店「たいめいけん」他35社をはじめ、2021年1月には60社にまで提携関係を増やしていますが、これからも更に拡大していく計画を持っています。


全国各地の人気ラーメン店42社と共同開発した商品は「ラーメン横丁」と名付けられ、専用の売り場も設置されています。累計約630万食が販売され、2020年10月下旬から1月中旬までの売上高は、前年同期比と比べ1割以上増えているそうです。外食企業にとってみても、商品に実店舗で使える割引券を発行することで集客増に繋がっているそうです。


長引くコロナ禍で、飲食店の経営が厳しさを増している一方、外食の代替需要の一部を取り込んでいるはずのコンビニエンスストアもコロナ禍で来店客数が減っています。巣ごもり生活が定着するなかで、価格を訴求するPB(=プライベート商品)や規格化された商品に飽きた消費者たちが、少しでも日々の生活の中に楽しみを見出そうという動向だと思います。


ローソンのコラボレーションと言えば、外食企業との商品共同開発のみならず、宅配事業においてもウ―バーイーツと提携しています。コンビニ店舗で販売している商品をウ―バーイーツを介して生活者(=消費者)の自宅まで宅配する仕組みですが、その取り扱い商品を2月より処方箋が不要な一般用医薬品(=大衆薬)にまで広げたことで注目を集めています。


これらローソンの素早いの動きは、コラボレーションだから為せる技であり、移り変わりの激しい市場環境の中で、企業が自前主義に拘わり新たな商品開発やサービス展開を行っていたのでは新たな需要を見出し、それに応えていくことはできないものでしょう。これはコンビニエンスストア業界に拘わらず、あらゆる産業について言えることではないでしょうか。


所詮、消費者の需要は移ろぎ易いものであり、どんなに企業が周到にマーケティングを行い時間をかけて新たな商品開発を行ったところで、それが本当に売れるかどうかは誰にも分からないものだと思います。また、今のご時世においては、モノやサービスが満ち溢れ、消費者が望む商品は他にはないほど無数の商品が企業の手によって供給されていると思います。


しかし、時間の経過とともに消費者が望むものが変わりゆくことは事実だと思います。それは消費者の生活シーンを直視しなければ分からないものだと思います。その様な消費者のニーズにタイムリーに応えていくことが必要なのでしょう。その為には、企業同士がアライアンスによって連携し合うことが大切であり、自前主義に拘っていてはならないのでしょう。


今日もありがとうございます!
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