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ウ―バーイーツの底力!

皆さん、おはようございます!
昨日、ある町工場へお伺いさせて頂きました。ここでは引抜鋼管という標準化された鉄製パイプを特殊な用途に応じで、カスタマイズで形状を変え加工する業務を営んでいます。この技術を持つ町工場は東京に他1社あるのみで、職工さんの技術力が拠り所となっています。



最近、街中を歩いていますと、黒地で緑でUbereatsと書かれた背負いバッグを持った自転車やバイクを見掛けない日はありません。外食店などに行きましても、モバイルオーダーという食べ物のテイクアウトを待つ、ウ―バーイーツの配達員の姿が増えている様な気がします。このウ―バーイーツが食べ物だけではなく、医薬品の宅配をも手掛ける様です。


米ウ―バーテクノロジーズの料理宅配サービス「ウ―バーイーツ」はコンビニ大手のローソンと協業し、処方箋が不要な一般用医薬品(=大衆薬)の宅配をはじめることを発表しています。ウ―バーが医薬品を取り扱うのは国内では初めてのことです。ウ―バーイーツは、既に一昨年よりローソンの店内の食品、日用品などを届けるサービスの展開を行っています。


ローソンはコロナ禍でコンビニエンスストアへの客足が鈍る中、宅配での品揃えを拡充する意図があります。医薬品の登録販売者を配置している都内3店舗での実験的な導入ではありますが、風邪薬や眼薬、湿布など第2類と第3類の医薬品計49種が対象となるようです。コロナ禍という特需があるにせよ、宅配を利用する消費者の裾野は確実に広がっています。


今まで家庭へのラストワンマイルを支える宅配と言えば、ヤマト運輸や佐川急便など物流業界の独占市場であったと思います。しかし、宅配専用車で決められた地域を巡回しながら荷物を配って歩く供給者の論理の仕組みでは、最近では配達員不足のなか不在者が多く再配達を余儀なくされるなど、その非効率性ばかりが際立っており、改善を余儀なくされてます。


ウ―バーイーツの強みを一言でいい表しますと、商品を配達して欲しいお店/お客様と配達員をWeb上でマッチングさせるプラットフォームということが出来ます。配達員は、誰でも簡単に登録することができ、登録後すぐに宅配を行うことが可能です。配達して欲しい商品があると、直ちに配達員が持つスマホに情報が流され、誰でも応じることができます。


宅配に応じますと、配達場所の情報がカーナビゲーションシステムのようにスマホに表示され、それに従って配達をすれば良いだけです。報酬は、一件あたりの精算となっています。流石だと思いますのは、宅配をすべき地域の需給バランスをAIが検知して、需給がひっ迫していれば報酬単価が上がり、逆であれば報酬単価が下がるという仕組みになっています。


また、配達員のモチベーションを高めるために、配達件数に応じてボーナスが支給されることになっています。米ウ―バーでは、タクシーにこの仕組みを導入していることを考えますと、思わず恐るべき存在だと思わざるを得ません。タクシー会社という閉じた枠組みを凌駕して、オープンプラットフォームに供給者と需要者が参加してマッチングする仕組みです。


これぞ21世紀イノベーションだと思います。技術にばかり捉われずに、広く社会のニーズを捉えて新しい社会の価値を提供しているところに、その素晴らしさがあります。医薬品の宅配に留めることなく、オンライン調剤の解禁をにらみ調剤薬の宅配にも応用できるでしょう。その他にもネットスーパー、物流業界そのものをも変革していく威力を持っています。


今日もありがとうございます!
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