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フィンテックが可能にする中小資金繰り!

皆さん、おはようございます!
身体が疲れている時には、心にもゆとりがなくなりがちです。そんな時は1時間でも、2時間でも昼寝をするに限ります。忙しさの余り、無理をして仕事を続けていても、良いパフォーマンスを残すことが出来ません。自分の気持ちを前に向かせることを大切にしています。



中小企業の資金調達を助けるフィンテック(=ファイナンスとテクノロジーの造語)サービスが多様化しています。フィンテック企業のトランザックス(=東京都港区)は、これまでの請求書発行時点から受注時点で売掛債権の買い取りが可能なリスク分析手法を開発し、ファクタリング(=売掛債権や受取手形等の買い取り)企業などへの提供をはじめています。


企業が納入先に対して持つ売掛債権を手数料を払って専門業者に買い取ってもらうのがファクタリングですが、中小企業にとっては売掛金を回収するよりも早く資金を手にすることが出来ますので有り難いサービスと言えるでしょう。コロナ禍に苦しむ企業が増えるなか、銀行など既存の金融を補完するサービスとして、新たな資金繰りの道を開くものと言えます。


これまでファクタリングは、納品後に請求書を作ったタイミングで行われるのが常識であったと思います。ただし、この場合でも、請求書の作成タイミングが当月販売分を当月末に締める時には、極端な話し、1日に商品を販売して月末31日に請求書を発送する取り決めをしている場合には、まるまる1ヶ月間売掛債権の回収が出来ず資金を寝かせてしまいます。


しかし、今回のファクタリング新手法は、売掛金買い取りのタイミングを前倒しし、顧客からの注文を受け取った(=受注)段階で債権を資金化するサービスです。注文を受け取ったと同時に資金化が可能となりますので、仮に受注生産を行っている中小メーカーなどは、先に回収した資金を持って原材料などの調達および生産に入ることが出来ることになります。


これが可能であるなら、中小企業の資金繰りにとって相当の資金調達負担が軽減されることになりますし、スタートアップ企業にとりましても起業時の資金調達が可能となりますので朗報です。今までファクタリングは、資金繰りに困った傾きかけた企業が利用するサービスというネガティブな印象があったと思いますが、それが払拭される契機にもなるでしょう。


新しいフィンテック・ファクタリング・サービスを開発したトランザックスは、確か一昨年に電子記録債権を活用して受注時に融資を可能にする資金調達手法を生み出したものと記憶しています。今般、そのトランザックスのノウハウを自社のサービスとして提供するのみならず、他のファクタリング企業にも提供することで、その裾野が格段と広がるでしょう。


ファクタリング業者の国際団体の調べによると、2019年のファクタリング市場規模は世界で約350兆円と5年で2割増えているのに対し、日本国内は約6兆円と英仏などと比べ1桁少ない状況です。まだまだ国内においてはファクタリングが金融市場の中で定着していないことを物語っています。新たな商品として、もっと市民権を得ていく必要があります。


中小企業の資金の回転率が高まれば、資本コストを抑えることが出来るばかりか、効率的に売上を増やすことも可能となるでしょう。売上を伸ばす為には、一般的に営業努力が足りないと思われがちですが、実際には販売するための商品を仕入れたり生産するための先立つ資金工面に苦労しいるところも多くあります。それを解消する決め手となることでしょう。


今日もありがとうございます!
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