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外食産業の宅配事業!

皆さん、おはようございます!
人それぞれに専門的なスキルをお持ちだと思います。長年一つの仕事に携わり得た経験、知識はかけがいのない貴重な財産でしょう。時としてその専門性を広く市場に提供するという視点で捉え直してみることも必要かもしれません。コアをなす強みが浮き彫りとなります。



街中を歩いていても、外食を営む店舗が店先でテークアウトで販売している姿をよく見かける様になっています。来店客だけを待っていては、コロナ禍で激減する顧客だけで事業の採算を合わせていくことが難しいからです。また、どこへ行きましてもウ―バーイーツの黒い鞄を背負った自転車を見掛けない日はない位です。外食の行動様式が変わり始めています。


その様な中、ファミリーレストラン大手のすかいらーくホールディングスは、2月から宅配と持ち帰りの専門店を開業するそうです。2月に1号店を東京都中野区に設け、2021年中に都内を中心に7店舗出店する計画です。自社従業員や提携した料理宅配サービスの配達員が届ける仕組みです。これまでも既存店の一部で、宅配を手掛けてきた経緯があります。


同社の2020年12月の既存店売上高は、外出自粛などで前年同月比で▲21.9%減少する一方、宅配サービスの売上高は約50%増、持ち帰りは約2倍だったそうです。巣ごもり消費が続くなか、宅配や持ち帰りに商機があるとの推測からの判断です。宅配専門店で注文が急増しても、近隣の店舗から従業員を融通してもらうことで対応していく計画です。


メニューは、主力のファミレス「ガスト」や「バーミヤン」で扱うハンバーグやチャーハン
唐揚げ店「から好し」の商品など数十種類を想定しており、ハンバーグと唐揚げを組み合わせるなど、各業態の人気メニューの提供も検討しているそうです。外食大手企業ならではの
業態を超えたセントラルキッチンが為せる、範囲の経済を活かした取り組みだと思います。


一方、居酒屋大手のワタミは、弁当宅配サービス「ワタミの宅食」で野菜の宅配を始めることを発表しています。業務用野菜卸売大手のデリカフーズホールディングスと業務提携を行い、まずは東日本エリアで開始し、2月からは西日本にも宅配エリアを広げる計画です。商品は、「旬の野菜BOX」の名称で7種類以上の国産野菜や果物を詰め合わせる内容です。


ワタミも新型コロナウイルス感染拡大で、主力の居酒屋事業が苦戦するなか、巣ごもりで伸びている宅配需要の取り組みを急いでいます。デリカフーズホールディングスから野菜の提供を受ける他、ワタミグループが運営するワタミファームで獲れた有機野菜の提供も予定しています。商品の内容は週替わりで変更し、月間に1万セットの販売を想定しています。


ワタミでは、冷蔵の弁当や総菜の宅配量が24万食と、2020年2月期と比べて2万食以上増えています。これまで外出が難しい高齢者向けの商品を手掛けてきましたが、料理の負担を軽減したい主婦層などに向けた商品を手掛けるなど、宅配サービスの品揃えを拡充しています。コロナ禍による巣ごもり消費が落ちついた後も、宅配需要は伸びていくでしょう。


今までなら食に関する宅配ビジネスは、生鮮品であることからタイムリーに宅配が出来ずに難しものと思われてきました。消費者側も食に関する宅配の経験知が少ないことから、なかなか市場が広がらずにいましたが、今回のコロナ禍を契機に多くの人々がその利便性を体験しています。生活が多様化する中で、TPOに応じた購買スタイルが定着すると思います。


今日もありがとうございます!
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