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中小個人事業に寄り添う!

皆さん、おはようございます!
流石に週末の休みなく仕事をしてしまいますと、今週はまだ火曜日にも拘わらず、少しばかり身体の疲れが隠せません。外堀のさざ波立つ水面に反射する朝陽に眩しさを感じながら、ほのかな暖かさにホッとします。なにかに導かれるように気力だけは前へと向いています。



大手企業は、益々スケールメリットによる経済合理性を追求し、規模を拡大していかざるを得ない宿命を負っていると思います。それは定番として普及する商品で生き残っていく為には、マーケットでの占有率を高めて行くことしか考えられないからです。しかし、大量生産の作り手の顔が見えない商品に消費者が疲れていることを忘れてはならないと思います。


消費者から見れば、機能性ばかりを追い求めた大衆受けする様な商品よりも、もっと自分の生活における意味を理解できる、商品に込められたストーリーを期待しているものであり、それと自分の価値観と重ね合わせることを望んでいます。その様な商品に付加価値を感じるものであり、情報化社会の進展により、消費者自ら納得できる商品を探し求めています。


その様な社会が到来しているにも拘わらず、企業が規模ばかりを追求することは、いずれ自らが抱える矛盾に苛まれることになると思います。確かに一定の需要が見込めるボリュームゾーンをターゲットとしていくことも考えられますが、既に市場が飽和している中では血肉を削る戦いとなりますので、情報技術を活用して少量生産に対応できる準備も必要です。


社会において経済合理性の考えは不可欠ですが、必ずしもそれがスケールメリットを追求することの必要十分条件であるとは考えられません。あくまでもモノが不足する時代においては、規模を求めることが唯一の経済合理性であったと思いますが、必ずしもこれからもそれが続くとは思えません。巨大な生産設備によって経営の足をすくわれるリスクもあります。


寧ろこれからの時代は、消費者の好奇心を満たすニーズにきめ細かく応えられる体制を整えることが不可欠だと思います。その様に考えますと、大手企業は自ら生産設備を持たず、消費者に受け入れられる商品を企画開発し、それを下請企業とは異なる協力関係にある中小個人事業者に少量を作ってもらうコーディネーター的な役割に転換するものと思われます。


中小個人事業者は事業者で、いままでの様にどの様な商品のパーツとして使われるのかすら分からない仕事のあり方を改め、自らもまた新たな商品づくりにコミットしていかなければならないでしょう。自らの会社のみで商品づくりを完結できないのであれば、周辺の同業者同士が連携し合いながらそれを実現していく、オープンプラットフォームが期待されます。


それら中小個人事業者であっても、消費者との相互の関係を築き、消費者の求めている商品を企画開発できるようになれば、大手企業に頼ることなく、自らそれら顔の見える消費者に商品を販売することも考えられます。消費者にとりましても、生産者の顔の見る商品に安心感と満足感を覚えることでしょう。大手企業よりも小回りが利く分、歩が良いと思います。


そんな標準化された大手企業が提供する商品と、温もりのある中小個人事業者が提供する商品が混在する市場に変わり行く予兆を感じております。その様な社会を実現していく為には中小個人事業者も生産やマネジメントの底上げを図っていく必要があります。その為には中小個人事業にも人財が不可欠であり、そんな事業に自らも寄り添って行ければと思います。


今日もありがとうございます!
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