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財務の基本!

皆さん、おはようございます!
事業を行うのに、相手の立場を考えずに、自分の思いばかりが先行してしまい、それを押しつけてしまう方を見かけます。折角良い事業アイディアを持っていながら、それでは実現することすら覚束ないでしょう。事業とは、お互いの信頼関係を築くところから始まります。



今日は、事業を財務の観点から見てみたいと思います。事業を何のために行っているのかといいますと、もちろん事業を通して社会のニーズに応えることが大前提としてあります。社会にある課題を見出し、それを事業を通して解決して行くことです。企業が社会に求められる商品を提供していれば、結果として利益という形で企業に還元されることが理想形です。


それでは、この利益とは何を意味するのでしょう。商品を販売した売上から、それを実現するために費やされた全ての費用を差し引いた差額が利益であることは、誰しもが知っていることだと思います。企業は、この利益を再投資して、新たな商品をつくり販売することを通して継続することが可能となります。利益が出ていないと、企業の存続すら危ぶまれます。


事業を行う為には資金が必要となります。販売する為の商品を仕入れたり、モノを作ることを生業とするメーカーであれば、事業をはじめる前に生産設備を購入しなければなりませんので、事前にまとまった資金を準備する必要があります。これを初期投資といいます。売れるかどうか分からない商品を販売するために初期投資が必要なところが事業の難しさです。


事業の確からしさがなければ、この初期投資のための資金を調達することが出来ません。基本は、事業を始めようとうする人が自分が持っている資金を投資するのですが、それだけで足りなければ、自分の考える事業アイディアに賛同してくれる外部の投資家や金融機関から出資を受けるか、融資をしてもらうことが必要となります。ここが一番難しいところです。


どんなに精巧な事業計画を作ったところで、それが実現するか否かは誰にも分かりません。むしろ事業そのものの妥当性よりも、その事業を営もうとうする創業者の人間性やその事業を始めようと思った動機の方が重要かもしれません。事業とは、いくら頭で論理的に組み立ててもダメで、それ以前の問題としてその事業に対する執着心の様なものが重要なのです。


首尾よく初期投資に必要な資金を集められますと、晴れて事業を開始することが出来るようになります。集められた資金は、生産設備や在庫、人件費などの費用に形を変えて運用(=事業活動)され、事後的な商品販売を通して売上という形でその資金を回収することになります。資金はこの様な事業活動を繰り返しながら利益を付加して循環していると言えます。


その過程で、事業に資金を提供した投資家や金融機関へ配当や利息といったコストを支払う必要があります。これを資本コストといいますが、この資本コストと利益の関係を見て行きますと、利益が資本コストを上回っている必要があります。仮に、銀行から融資を受けて株式に投資したことを考えれば分かり易いと思います。受取配当>金利でなければ損します。


事業も同じで、事業に必要な資金に係るコストを実際に支払うかどうかは別として、お金にはコストが掛りますので、その期待される資本コスト以上の利益(=超過利潤)を生み出してはじめて、その事業の経済価値を創出することが出来ます。これが株価に相当するものとご理解下さい。超過利潤を生み出す様な社会に求められる事業を創出することが必要です。


今日もありがとうございます!
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