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BizDev!

皆さん、おはようございます!
長年、大手企業に勤め定年退職を迎え、新天地において新たな人生を送っている方の仕事の遣り方を見ていますと、組織で権力を持つ人の取り巻きとなり、得た情報を操作して人を動かそうとする習性が目につきます。中間管理職として染みついた悲しい性なのでしょう。



最近、知った言葉に「BizDev(=ビズデブ)」があります。それはビジネスディベロップメントの略語です。ビジネスディベロップメントとは、事業開発を意味する職種名とのことです。具体的業務内容は、既存事業における効率化や事業領域の拡大、新規事業においては文字通り事業そのものを開発、それにともなう資本提携や業務提携などに携わります。


私の認識としては、新規事業の開発に限定した職務であると思っていたのですが、意外にその業務範疇が広いことを再認識したような思いです。確かに、既存事業の効率化や事業領域の拡大も、事業基盤を拡充するという意味で事業開発にあたるのかもしれません。また、資本提携や業務提携なども、新規事業創出や事業基盤拡充の為に行われるものだと思います。


考えてもみれば、それぞれの業務を遂行するにあたって共通する着眼点は、事業を成り立たせている個々の有形無形の事業資源について要素にまでブレークダウンして事業を見極め、それをどの様にして組み合わせ有機的に結び付けていくかにより、より効率の良い事業にしていくのか、更には新たな事業をかたち創っていくのかという点で同じことだと思います。


私自身、M&Aや資本業務提携、新規事業の立ち上げ、事業再生などの業務に長らく携わって参りましたが、それらの業務を総称し事業開発として捉えたことがなかったのですが、アウトプットの形態は異なれど、事業を見極めるプロセスはどれも一緒であることに気付かされます。貸借対照表になぞらえば、その資産側に焦点をあて掘り下げていくプロセスです。


余談ですが、一重にM&Aと申しましても、証券会社出身のM&Aマンと事業会社や銀行出身のM&Aマンでは、事業の捉え方が異なることが思い返されます。どちらかと言いますと証券M&Aマンは事業を会社という枠組みで捉えるのに対して、事業会社や銀行のM&Aマンは、事業を個々のそれを構成する資源の積上げとして捉えるという違いがあるようです。


証券会社といえば、株式を表象する株券を商品としていますので、発行済株式総数の過半を売買すれば、それにともない会社という枠組みの経営権が移動するという捉え方をするのはあたり前といえばあたり前だと思います。この場合のM&Aは事業開発には該当しないのでしょう。私のM&Aの捉え方は、株式の売買であっても営業譲渡と同じ見方をしています。


それは、M&Aを行う事業会社の視点として、例え買収する会社が別法人である子会社として傘下に収まる場合でも、買収元の企業が持つ事業資源と買収先の企業が持つそれを組み合わせ、事業の効率を高めたり、新たな付加価値を見出したりするなど相互補完効果を追求するからです。資本業務提携であれば、より事業上の相互補完効果の追求が鮮明になります。


ただ私の場合、事業を貸借対照表の左側だけからの観点ではなく、負債や資本といったその右側の視点をも持って資産側を俯瞰するという意味で、少々、複眼的に事業を捉えているようです。金融機関での業務経験や財務といった業務経験にも長く携わっていたため、明確な職務として実務を括ることができず、事業開発と財務の視点を併せ持つ存在なのでしょう。


今日もありがとうございます!
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