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事業連携の時代!

皆さん、おはようございます!
中小企業が成長を果たしていくためには様々な段階を経ていくものだと思います。その時に経営者の経験、知見のキャパシティを超えて成長していくことは難しいと考えます。大手企業とは異なり、自分が出来ないことを他人に任せて成り立つほど、事業は甘くありません。



JR大阪駅北側の複合商業施設の一角に「大阪イノベーションハブ(=OIH)」という、大阪市が2013年に開設したイノベーション創出拠点があります。起業家が大手企業などに事業内容を説明して連携を探るイベントや、創業前後のスタートアップ企業が起業経験者から助言などを受けられるプログラムを提供しています。起業家や企業が集う拠点です。


シンガポール等を訪問する海外ワークショップも実施しているそうです。起業家や起業志望者ら約850のプレイヤー、金融機関や大企業など約350のパートナーが会員登録をしているそうです。年間約250回のイベントを開催し、約1万5000人が来場し、商品やサービス開発などのプロジェクトを2013年度からの累計で270件以上実現しています。


事務局を務める大阪産業局の担当者は、大阪市の看板が安心感につながっていると考えているようです。現在は、コロナ禍の影響により大勢が集まるイベントを避け、オンラインによる開催が中心となっているようです。スタートアップや大手企業ともにリモートでのイベントに慣れ、今後はリモートによりOIHを全国に発信することも視野に入れている様です。


SNSなどを活用すれば、全国の若手起業家に情報を届けることが可能になると考えられます。全国にOIHのような新たな事業や商品を創出することを狙いとした拠点、コワーキングスペース、FabLab、DIY工房が数多く生み出され、徐々にではありますが成果を上げ始めているようです。人々が交流する中から新たなことが生み出されるのでしょう。


何かとスタートアップ企業と大手企業の連携ばかりに目が行きがちですが、確かに大手企業が持つ眠れる事業資源、資金力とスタートアップ企業が持つ斬新なアイディアを掛け合わせればイノベーションが触発されやすいと受け止められても不思議はありません。それはそれで、実効性ある数多くのプロジェクトが創出されていくことは社会にも意義があります。


一方、国内企業数の99.7%(=420万社)を占める中小企業にも燻銀のように蓄積された事業資源が存在しており、これをただ大手企業の下請けなどとして活用するのみでは社会的な損失であり、それこそ中小企業同士や中小企業とスタートアップ企業の連携により有効に活用していくことが、国内経済の繁栄をもたらす鍵になるものと受け止めています。


確かに中小企業が他の企業やスタートアップ企業と出会える場として、全国各地によろず拠点がありますが、ただ単に企業紹介に留まるのみでは新たな事業や商品の開発に繋がるような事業連携までには至りません。そこには、事業構想(=コンセプト)を描く中心人物が必要であり、その上でそれを実現すべく事業開発に繋げられる人物との協業が必要でしょう。


コンセプトを実現する為に必要な事業資源を探し当て、それらを紡ぎながら事業スキームを構築し具体化していくプロセスが不可欠だからです。いま必要なのは企業かスタートアップかに関わらず、事業を進めていこうとする実行力だと思います。その様なやる気のある方々が、もっと中小企業の中から生みだされるべく共創の場を充実させていく必要があります。


今日もありがとうございます!
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