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高島屋の不動産開発事業!

皆さん、おはようございます!
趣味といえば仕事が趣味の様な状況になっており、あまり良いことではないと思います。サイクリングやグライダーを楽しみたいと思うのですが、ついつい忙しさに感けていしまい、仕事が一段落してから。。などと考えていますが、時間は自分で作らなければいけません。



百貨店の高島屋が海外の不動産開発事業を新たな成長のけん引役に据える計画です。2021年春以降にベトナムで現地企業と組み、富裕層向けの学校や商業施設など4つの大型施設を開発、運営するそうです。海外で不動産開発を主軸に今後3~4年で200億円規模の投資を行う予定です。百貨店事業の苦戦が長引くなか、不動産事業に活路を見出しています。


高島屋グループの中で不動産開発事業を司るのが東神開発株式会社であり、今までに二子玉川にある玉川高島屋ショッピングセンターの開発、運営をする他、立川にある若葉ケヤキモールというネイバーフッド型商業施設などの開発、運営を手掛けています。業界の中でも知る人ぞ知る、素晴らしい商業施設を堅実に開発をする企業としてその名を轟かせています。


私も30年ほど前にショッピングセンター開発を手掛けていましたが、その時から東神開発には注目をしておりました。1963年に創業した同社は、高島屋の出店に歩調を合わせて郊外型ショッピングセンター開発・運営を行ってきた歴史があります。玉川を皮切りに、柏流山、難波、博多、そして海外ではシンガポール、ベトナムでの拠点開発実績があります。


不動産開発・運営事業というものは、百貨店事業とは異なり、10年、20年という時間軸のスパンの中で、変わる街並みとの相互作用の中で、既存のショッピングセンターを増築、リニューアルを繰り返しながら、文字通りその街とともに事業を営んで行く存在です。その意味では、日々の売上を追いかけなければならない百貨店事業とは趣きを異にしています。


高島屋グループが、ベトナムのハイノ近郊で富裕層向けの幼稚園から高校までの一貫校、商業施設、オフィスなどの複合総合開発を行っていくことは、国内で蓄積した不動産事業のノウハウを活かしてい行くことができるものと思います。その本質は不動産開発・運営という知的財産を提供していくビジネスモデルですので、その路線に叶ったものだと思います。


しかし、百貨店である高島屋本体の業績低迷をグループで補っていくという考え方は、グループ戦略としては些か首を傾けたくなります。高島屋に限ったことではなく、百貨店全般に言えることなのでしょうが、各々業績低迷に対して抜本的な手を打っているように見えません。確かに地方にある不採算店舗から撤退により、赤字幅を縮小させてはいるようですが。


抜本的問題は、店舗における店作り、百貨店という旧態依然としたビジネスモデルに固執し過ぎており、そこを改革しようとする意識に欠けているようにすら見受けます。既に消費者のニーズは、販売金額ばかりが高い何がブランドなのか分からないバブル期の様な消費意欲は失せています。それよりも提供者の顔の見える意味ある商品に価値を見出しています。


そうであるなら、その様な商品を見出し販売してこそ、時代とともに育む百貨店といえるのではないでしょうか。そこに手を付けず、不採算商品を切り捨て、余剰スペースに家電量販店などを誘致していては、ますます百貨店としての魅力が失せてくるものでしょう。いつまでも過去の成功にしがみついていず、自らの価値観を変えていくことが必要だと思います。


今日もありがとうございます!
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