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事業の目利き力!

皆さん、おはようございます!
もう20年来の付き合いになる知人と久しぶりにお会いしました。彼とはM&Aアドバイザリー会社での同僚です。M&Aの世界で20年間も打ち込んできた、日本でも有数のベテランの域に達しています。これまでの経験を礎に、もっと自分の領域を広げたいそうです。



経営コンサルタントを名乗る方々は沢山いらっしゃると思います。中小企業診断士の資格を持って経営コンサルティング業務に携わる方、資格はありませんがそれまでの経験で培った専門ノウハウを活かしてコンサルティング業務に携わる方など、その業務にこれといった形が確立している訳ではありませんので、それこそ多種多様なサービスを提供しています。


それでも、経営コンサルティングを営む方の多くはマーケティングや販売支援のサービスを提供しているようです。中小企業にとっての最大の課題は、いかに売上を安定的に増やしていくかにあり、ニーズも高くそれを支援する経営コンサルタントにとっても比較的に取り組みやすい題材だからだと思います。これはこれで双方の需要と供給が一致している訳です。


一方、マーケティングや販売支援を行っている経営コンサルタントの多くは、経営財務や経営管理、経営企画といった経営に関わる数値周りに弱いというのも、これまた現実です。これは、マーケティングの世界というものは学問的にも非常に様々な捉え方ができ、とても抽象的な学問であることに起因しているように、十人十色の捉え方が出来ることにあります。


これに対し、経営としての財務、管理、企画業務というものは、様々なマネジメント領域の学説があり世界的に見ても学問として確立しているということができると思います。また、企業での従事者の絶対数からみても、営業職やマーケティング職と比較して財務、管理、企画といった職務に就いている人数が少なく、希少性が高いということが出来ると思います。


その上で、財務、管理、企画といった業務にオールマイティに関わってきた方に限定しますと更に人数が限定され、そこに会社経営をしたことのあるそれら業務経験者となりますと、現実的に一握りしか存在しないというのが現実ではないでしょうか。その意味から、経営財務、経営管理、経営企画といった領域を対象とする経営コンサルタントは珍しい言えます。


それら経営視点で財務、管理、企画業務を支援するコンサルタントのことを社外CFO(=最高財務執行責任者/チーフファイナンシャルオフィサー)と位置付けていますが、彼らの役回りを一言で要約しますと、中小経営者のための参謀といえます。経営戦略に軸足を置き会社の成長戦略を誘導しながら、経営効率を高めながら企業価値を向上させる存在です。


彼らの持ち味は、中小企業の事業に対する目利き力であり、経営を定性的かつ定量的に分析しながら自律的に事業課題を見出し、それを改善すべく様々な戦略を打ち出していく存在です。中小社長が思い描く理念、ビジョンを実現すべく、参謀として供に事業の構造を変革しながら新たな事業を創出していく、戦略的にオーガナイズ機能を発揮しているといえます。


一定の事業において経営財務、経営管理、経営企画といった業務に従事していますと、財務数値と事業の定性的な情報を融合させながら、事業を構造的に把握し事業資金がその中をどの様に循環しているのかが手をとる様に見えるものです。その上で、事業を行う上で不可欠な機会や脅威を踏まえながら経営判断していくことが「事業の目利き力」に他なりません。


今日もありがとうございます!
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