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中小企業を成長させる秘訣!

皆さん、おはようございます!
先日、LCCのエアアジア・ジャパンが破産申し立てをしました。日本の航空業界始まって以来の出来ごとです。実質的な親会社であるエアアジア(=マレーシア)からの資金支援が打ち切られたことが直接の原因ですが、まだ事業を立ち上げたばかりの現実で残念です。



社外CFOとして中小企業の経営支援を行うようになりまして、間もなく4年が経とうとしています。最初はどこにお客様のニーズがあるか分からないまま、持ち味である経営管理と財務を活かし手探りで仕事を進めて来ましたが、最近ではお客様の業種や業態こそ異なりますが中小企業が抱える悩みはどこも本質は同じであることを理解するまでに至っています。


山林を伐採する技術を持つ会社、地域木材を活用した商品の企画販売する会社、美大を卒業していながら板金加工に魅せられて工房を営む会社、工務店業界の行く先を案じセルフビルドの家を提供する会社、自らのEC販売と商品企画するノウハウを融合する会社、コワーキングスペースを提供する会社などですが、何れもコトづくりを志している点が共通します。


いずれも機械に頼り過ぎることなく、そこで営む人々の匠の技にも似たノウハウを拠り所としながらユニークな事業の礎を築き、手作り感あふれる商品を提供しています。どちらかと言えば、どこからともなくやってくる仕事を愚直にこなしながら、事業を成り立たせているという感じでしょうか。今後の進むべき道は明らかなのですが未だ手探り状態が続きます。


この様なステージにある会社に必要なことは、改めて創業時の理念を浮き彫りにしながら、今後どこへ向かっていくのか具体的なビジョンを明確にすることです。その上で過去の財務諸表を並べて事業を定量的に俯瞰するのと同時に、自社の強み/弱みおよび市場における事業機会/脅威を定性的に評価しながら、自社のビジネスモデルを際立たせていくことです。


自社が築き上げてきた技術やノウハウを最大限活かし事業機会を確実に実現していく方策を考えつつ、逆に自社が抱える課題をいかに補ってやるかを明確にし、それを具体的なアクションプランとして落し込んで行くことが必要になります。この時に判断の拠り所となるのが事業理念です。事業理念に照らし合わせて為すべきことの取捨選択を行う必要があります。


こうやって攻め込むべき新しい事業や商品の領域が浮き彫りにすることが出来ます。一方、これと同時に行う必要があるのが、自らの事業のマネジメントを構築していくことです。事業を進める事ばかりに目を奪われてしまいますと、いま事業がどの様な状況に置かれているのか、またその事業リスクを回避しながら基盤を構築することが手薄となってしまいます。


成り行きで事業を進めることなく、計画的に一歩づつ事業を積上げていく必要があります。
毎月財務諸表によって業績を把握しながら、今後の見通しを見極めていくことが大切です。
その意味では、年度当初に毎月の予算を明確にし、その進捗状況をきちんと把握して行くことが不可欠です。PDCAを廻しながら、きちんと数字を積み上げていく必要があります。


そして、一番大切なのが事業運営にあたり人財のモチベーションを高め自律的に仕事をしてもらうための枠組みを同時に打ち立てていくことでしょう。この様なことを行っていますと財務諸表を見るだけでどの様な有形無形の資源を有機的に組み合わせて事業を成り立たせているのか、またビジネスモデルの要点がどこにあるのかが見極められるようになります。


今日もありがとうございます!
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