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セレクトショップ!

皆さん、おはようございます!
日頃の疲れがたまっていたせいか、目覚めたら時計は朝7時を少し回っていました。約10時間寝たことになりますが、今週は日帰り出張があったりして、早朝(=深夜)から行動を開始し寝不足気味だっため、その帳尻を合わせるためにも必要な時間だったと思います。



アパレル商品を販売する店舗に、メーカーが自社商品を販売する直営店舗(=オンリーショップ?)以外に、多数のメーカーの商品を販売するセレクトショップなるものがあります。その店舗が打ち出すコンセプトにあった選び抜いた商品を取り扱っているという意味で、個性的で多様化する消費者のニーズをセグメントして訴求できるところが面白いと思います。


ただ単にセレクトされた商品を取り扱うだけでなく、ライフスタイルというコンテキストとあわせて商品というコンテンツの提案を行いますので、消費者にとっても自らの価値観を重ね合わせて情報を受け止めることができると思います。一種のメディアであると言っても良いでしょう。情報化社会が本格化する中で、ますます感性消費が高まってくると思います。


また、ことアパレル業界に目を向けてみますと、アパレル業界というものは大手のアパレルメーカーを頂点として自前でマーケティングを行い、企画した商品を下請の中小企業、町工場に委託生産を行っているものと思います。販売に際しては、百貨店をはじめとする小売店に消化仕入という売れ残ったら自由に返品できる業界特有の不思議な形態をとっています。


自らの生産拠点を持たず、かつ返品自由であり、季節や景気に左右される不安定な商品を取り扱う一種独特な業界であると言えます。最近、コロナ禍の影響で老舗レナウンが破産をしたり、他の大手メーカーもそこまで行かずとも業績低迷で青色吐息だと思います。しかし、果たしてこのアパレル業界の慣習化したビジネスモデルに変革の余地はないのでしょうか。


この業界を大局的に俯瞰してみますと、一言で無駄の多いビジネスモデルだと思います。まずは、消化仕入を起こっていることにより、その返品リスクを販売価格に上乗せしていることが考えられます。また、下請である縫製メーカーを泣かせて製造原価を切り詰めていますので、実際の製造原価は販売価格に対して相当安いと言えます。差額の利幅は何でしょう。


そして、複雑な流通経路を持つ業界ですので、その過程で事業を営む事業者が各々マージンを取っている訳です。非常に効率の悪いビジネスモデルだと言えますが、その中で君臨するアパレルメーカーは自らが築き上げてきた商慣習を自ら打ち壊すわけにもいかず、その中で為す術もなく手を拱き喘いでいるように見えます。しかし、果たしてそうなのでしょうか。


例えばセレクトショップを起点として、セレクトショップが自らのコンセプトに合致する下請の国内縫製メーカーと直接取引を行ったらどうなるでしょうか。しかも、消化仕入という形態を取らずに完全に商品を買取る方法でです。結果、国内ブランドの品質の高い商品をいまのアパレルメーカーが取り扱う商品よりも安価に販売することが可能となるでしょう。


しかも、複雑な流通経路の中でマージンを分けあうことも無くなりますので、今まで下請であった縫製メーカーもセレクトショップも適正な利益を得ることができます。それ以上に最大のベネフィットを享受できるのは、消費者であることは間違いありません。今までブランド品=価格が高いという神話は何だったのでしょう。品質の高い商品を適正な価格でです。


今日もありがとうございます!
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