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中堅・中小企業とスタートアップ企業の橋渡し!

皆さん、おはようございます!
今日は、これから松本への日帰り出張です。今回も車での往復となりますが、またもやACC(=アクティブクルーズコントロール)を楽しんでみたいと思います。正確には渋滞自動追従システムという運転をアシストする機能であることを忘れずに安全運転を心がけます。



関東経済産業局は、中堅・中小企業とスタートアップ企業を引き合わせ、新規事業を創出する取り組みを始めるそうです。中堅・中小企業の新たな収益源開拓を支援するとともに、スタートアップ企業の育成を目指す、双方にとってメリットのある取り組みだと思います。コロナ禍で既存事業だけでは限界を感じている企業が増える中で実効性の高い連携でしょう。


スタートアップ企業にとりましても、これまで知名度の低い中堅・中小企業との接点が持ち辛く、大手企業と連携しようとする動きが多かったと思います。しかし、大手企業に比べて意思決定が速く、スピード感を持って事業を進められる中堅・中小企業との取り組みは、魅力ある連携機会になると思います。今までにない新しい着眼点に思わず唸ってしまいます。


具体的には「価値創造チャレンジ」と「共創アクセラレーターチャレンジ」という二つのプロジェクが立ちあがります。前者はニッチな分野ながら世界的に競争力のある中堅・中小企業などから連携に意欲のある企業を選定。創業支援のリバネス(=東京)と縁のあるスタートアップ企業を引き合わせ、11月中に5組ほどの企業同士のマッチングを行う計画です。


後者は、すでに選定した中堅・中小企業3社との連携を希望するスタートアップ企業を11月下旬から募集する計画です。一つの連携したモデルケースとして、吉村建設工業(=京都市)と3DプリンターのPolyuse(=東京)の事例があります。建設事業にとって重要な建設部材の工期が大幅に短縮され、大手ゼネコンから共同研究の依頼もあるそうです。


これまでスタートアップ企業といえば、アクセラレーションプログラムによって大手企業から成長支援や出資を受けることが成長に向けた登竜門と受け止められていたと思います。大手企業にとっても、新たな事業や商品を自ら生み出し難くなった閉塞感が漂う中で、スタートアップ企業が持つ斬新な事業アイディアを取り込もうとする思惑があったと思います。


確かに分かり易い連携ではあるのですが、大手企業はピラミッド型階層組織で行き過ぎた業務の標準化と効率化という枠組みを持つ中で、未だ事業会社としての組織の体を為していない事業アイディアのみが存在するスタートアップ企業をインキュベーションしていく力量は未知数だと思います。概念ばかりが先行してしまい、実効性に乏しいものと受け止めます。


それに比べ、中堅・中小企業は小回りが利き、意思決定が早いことから、スタートアップ企業の持つ新しい事業アイディアを取り込み事業化を行い易いと考えます。それは一重に、中堅・中小企業の事業というものは、せいぜい従業員数が100人前後の経営者をトップとした求心力の強い組織であり、かつ大手企業の様に役割分担が明確になっていないからです。


今般の経済産業局の取り組みは、きっとリバティが今まで行ってきた事業の成功事例を取り上げ、それを制度化する動きだと思います。中堅・中小企業は、既存事業における生産技術を強みとしていますが、新商品を生み出すのに必要な研究開発が弱みでしょう。そうであるなら、大手企業が実用化にまで至らない技術を利活用する連携もあっても良いと思います。


今日もありがとうございます!
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