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正しい財務諸表の読み方!

皆さん、おはようございます!
昨日は久しぶりに外出の予定もなく、自分の机で仕事の段取りをしたり、読みためた本を読みながら一日を過ごしていました。今は未だ個人のリソースを活かして糧を得ている状況ですが、このノウハウを如何に仕組み化し発展させて行くか頭から離れることはありません。



中小企業の経営者とお会いして感じますのは、損益計算書は見ても貸借対照表まで目を通すことのない方々が多いことです。それ以前の問題として、本業にばかり目を奪われてしまい経理などの管理業務を行う体制が出来ておらず、決算になると確定申告の必要から慌てて税理士さんに1年分の領収書を丸投げして財務諸表を付け焼刃で作成する方も散見されます。


やはり毎月きちんと月次決算を行い、日頃、肌で感じている業況が実際に財務数値ではどうであったかを比べることにより、日々の業務の課題を浮き彫りにしながら、それを翌月の業務の中で修正していくことが大切だと思います。よくPDCAを廻すと言いますが、その中のC(=チェック)に該当するのが、損益計算書だと思います。D(=ドゥ)は業務です。


損益計算書は、過去の経営成績の良し悪しを端的に表す書類としては重宝だと思いますが、
会社を運営して行くにおいては業績の結果ばかりでなく、業務課題を修正(=A/アクション)しながら翌月以降の業績の見通し(=P/プラン)を立てながら実行に移していくサイクルが不可欠です。財務諸表を活用しながらPDCAを廻している会社は少ないようです。


この翌月以降の見通しを立てる際に、損益計算書に記載されることになる売上や利益ばかりに目を奪われがちですが、必ずしも利益が出ていればそれにともなって資金繰り上も手元に資金が残る訳ではないことは、誰もが知っていらっしゃることだと思います。売上や商品の仕入れは掛け取引を行いますので、必ずしもそれに資金がともなっているとは限りません。


それを見極める為には、やはり損益計算書以上に貸借対照表の方が大切であると言わざるを得ません。貸借対照表に記載されている売掛金、買掛金、商品が資金としてどの様に循環して行くのかを充分に見極める必要があります。事業を司っている経営者であれば、それらの数字を見れば、肌感覚でどのお客様への売掛金なのか、商品の内容が理解できるはずです。


貸借対照表は、会社が保有する財産の在り高を示すのと同時に、会社が持つ資金をどの様に振り向けて使用している(=投資している)かを端的に表す書類です。営業行為を行っていれば絶えずその個々の数字が動いていきますので、その動きを資金の流れとして把握して行く必要があります。特に貸借対照表にある流動資産は当面の資金の流れを端的に表します。


よく財務指標として流動比率、在庫回転日数などを参照にする場合があります。しかし、それは飽くまでも一般的に参照すべき目安であって、それら指標に従っていては会社の経営などは出来ません。もっとリアルに貸借対照表から資金の出入りをを把握していく必要があります。余談ですがキャッシュフロー計算書は、貸借対照表を基にして作成されるものです。


もう少し、貸借対照表の意義を追求しますと、そこには事業に必要な資源が一覧表示されているということも出来ます。それら資源を有機的結合し、一つの事業として成り立たせている訳です。そこからビジネスモデルまで読み取り、どう改編していくかにまで活用していくことが出来ればベストです。財務諸表の一頁目が貸借対照表である理由がここにあります。


今日もありがとうございます!
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