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経験知を活かす!

皆さん、おはようございます!
先日、以前勤めていた会社の1つ上の先輩と会食をさせて頂きました。60歳を目の前にして、還暦後の生活の話しで盛り上がりました。その先輩は、若かりし頃にミュージシャンを目指していたこともあり、いま再び作曲の勉強をされ夢を果たそうとされているようです。



勉強により知識を得ることも必要ですが、若い方々には幅広い生きた経験を積み重ねて行って頂きたいと思います。成功する経験もあれば、失敗する経験があっても良いと思います。合っているかどうか分からない目の前の課題に対して、判断を下すということは難しいことだと思いますが、思考錯誤を繰り返しながら結果的に目的地に辿りつけば良いわけです。


そこでの経験知の積み重ねが、後々の創造力や思考力の差となって現れて来ると考えて下さい。勿論、その過程では時として学術書を読み漁り、自らが得た経験知を体系立てて整理し直すことも必要であり、非常に生きた勉強となります。学生時代に詰め込んでも理解できなかったことが、目から鱗が落ちる様にスッと身体に浸み渡るように吸収されて行きます。


それから大切なのは、自身の専門領域の軸をブラさないこと。出来るなら、縦軸と横軸の2つの軸を持つと、物事を立体的に捉えることが出来ると思います。若い時から2つの軸を持つことは難しいかもしれませんが、一つの軸を持っていればやがて二つ目の軸も見出せるようになります。学生時代の専門領域や最初に勤めた会社が一つ目の軸になると思います。


未だ物ごころも付かぬ間に直感で選んだ、学部学科や社会人初めての会社は、本当に自分の遣りたいことに近いものと思います。私自身振り返ってみれば、高校時代より日本全国の地方都市を自転車で巡った経験が、人々との温もりという人間への探求心へと向かわせ心理学を専攻させ、人々が織りなす営みという地域経済への関心が地域金融機関へと導きました。


心理学と金融は、何ら因果関係が無いように見えますが、実は心理学は統計の世界であり、その意味ではファイナンスも統計の世界であり、共通点が以外にも多いものです。最近では、行動ファイナンスという研究分野も確立しているほどです。私が財務数値を見て、そこからビジネスモデルおよび人間や法人との関係性を読み解くのはそのせいかもしれません。


この行動ファイナンスの視点を持ちながら、実務として融資する立場・受ける立場を経験したり、事業計画を立案したり、M&Aを実行することによって、いつの間にかそれが自分にとっての一つ目の縦軸として深まって来たような感じがしています。人間や法人との関係性を読み解く為に法律の勉強までしてしまい、それが太い幹として屋台骨となっています。


また、様々な人間臭い中小・個人事業者の営みを生身の身体で経験することによって、経済の本質を学んだような気がします。様々な業種業態の事業を比較しながら垣間見た経験は、地域経済がどの様にして廻っているのかを理解させてくれます。確かに20年程度、大手企業で所謂BtoB事業を経験したことも、それが逆に地域経済へと向かわせている様です。


これが二つ目の横軸です。そして今、この縦軸と横軸の交点に時代の変化が付け加わり、私は中小・個人事業者の資源を活かし、それらを共有することにより新たなビジネスを共創していく地域プラットフォームを司って行くことが、これからの目標となっています。非常に型破りな経験ですが、専門領域の際にある関係を見出すことが経験知なのかもしれません。


今日もありがとうございます!
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