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未来の価値を生み出すフューチャーセンター!

皆さん、おはようございます!
出来るだけ自分自身を俯瞰するように心掛けていますが、敢えてその様な時間を取らないとなかなか出来るものではありません。日々の忙しさの中で自分が目指しているメルクマールが正しいのか否かを掴みとりながら、時として軌道修正する必要もあると考えるからです。



フューチャーセンターとは、北欧の知的資本経営から生まれた「未来の価値を生み出す施設」です。社会にある複雑な問題をスピーディに解決するために、多様な専門家やステークホルダーを集め、オープンに対話する場として発展しています。日本でも、ここ数年、急速に多岐にわたるフューチャーセンターが様々な運営母体により設置され活用されています。


企業、政府、自治体などの組織が中長期的な課題の解決、オープンイノベーション、ソーシャルイノベーションによる創造を目指し、様々な関係者を幅広く集め「対話」を通じて新たなアイデアや考え方によって問題の解決手段を見つけ出し、相互協力の下で実践されています。20世紀初頭の仏蘭西でカフェが司った機能の現代版ということが出来ると思います。


未だフューチャーセンターが日本で市民権を得ているとは思いませんが、戦後高度経済成長を経て今の成熟した産業構造に至った社会に必要なのは、これ以上の貨幣資本を集中させ規模の経済を追求し付加価値を享受することではなく、やはり人間が持つ知識を源泉とした資本を活かして新しいアイディアや考え方に基づく新たな社会づくりを目指すべきでしょう。


今までの社会においても人々の間で知識の共有が為されてきたと思いますが、それは今ほど成熟していない組織内部で行われてきており、個々人が持つ異なるバックグランドを背景として個々の経験知を共有することで機能してきましたが、やがてそれが共有知として確立するに至りますと、人々が同質化してしまい新たな価値を生み出せなくなってしまいます。


そこに今の社会の課題を見出すことが出来ると思います。企業組織、行政組織など何れも官僚組織機構が高くそびえ立ってしまい、その中で働く人々はその組織を維持する為に必要な「規則」に縛られて業務を遂行しなければなりません。その様な機構としての組織の中で、人々が経験知に基づく意見を交わしながら新たな知識を創造していく余裕はないでしょう。


新しい知識の創造プロセスというものは、各々異なる背景をもった人々が持つ経験知(=暗黙知)を利害が対立しない自由な雰囲気の中での交流を通して共有知(=経験知)を創りあげて行くことです。未だ言葉にならない個人の持つ経験知に基づくアイディアや考えを人々が力を合わせて言語化していくプロセスであると言い変えることができるかもしれません。


縦割り組織構造を持つ主体が、その組織内部でその様なプロセスを育もうと思っても、容易ではないと言わざるを得ません。だから、組織は自らの垣根を低くして組織外の異質な経験知をどんどん受け入れて行く必要があり、オープンイノベーションの必要性が叫ばれている訳です。副業などの人財流動化なども、組織にとって一定の効果をもたらすものでしょう。


だからオープンプラットフォームとしてのフューチャーセンターの必要性に注目が集まっているのです。今は未だ一部の企業、大学、社会団体がそれを設置するに留まっていますが、本来、中小・個人事業者、更には市民も自由に新たなアイディアや考え方を創出するプラットフォームに参加できるべきであり、それが地域プラットフォームではないかと思います。


今日もありがとうございます!
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