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地域ビジネスのこれから!

皆さん、おはようございます!
先日、再開業した「The Okura Tokyo」へ行ってみました。メインロビーは、昔のホテルオークラの内装を再現しています。日本の優雅な伝統美と木目細かなおもてなしの心と近代的な建築が実によく調和しており、流石日本を代表するホテルを感じ取れます。



点はいずれ線になり、線はいずれ面となる。人間の思考を刺激する実に良い表現だと思います。現在の産業を点だと捉えれば、これからイノベーションにより新たな事業を創出していく為には、各々の企業が連携しあい線に代えて行くことが不可欠であることは既に誰しもが感じていることだと思います。その先にある面は、どの様な事業が想定されるのでしょう。


消費者は、物理的かつ時間的に面の中で生活を営んでいるものだと思います。人間が移動することを考えれば、時間を掛けて地面を進んで行かなければ目的地に辿りつくことができません。その移動する過程において風景を五感で楽しみながら人間は知見を深めて行くものだと思います。これに対して、企業が提供する商品は点であったり、線であると思います。


それは消費者の生活シーンの中で捉えてみれば分かり易いと思います。商品の多くを占める消費財は使用してしまえば無くなり、無くなってしまえばまた新しい商品を買って来なければいけません。これに対して、耐久消費財には家電製品、自動車、家具などが上げられると思いますが、これらは一定の期間使用し続けることから線といっても良いかもしれません。


しかし、それらは確かに時間軸では線かもしれませんが、物理的に捉えてみますと必ずしも線とは言い切れないものがあります。それらの点を線にして行くべく、企業はサブスプリクション(=商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として料金を支払う販売方式)という販売手法を採り入れ始めていることはご存知の方も多いものと思います。


それでは事業として商品を面として捉えていくとは、どの様なことを意味するのでしょう。前段が長くなってしまいましたが、結論から申し上げますと、人々の生活圏である地域を面として捉え、その地域に縦横無尽に商品を張り巡らせることではないでしょうか。よくコンビニエンスストアなどの店舗ビジネスを展開する企業がドミナント戦略を採っています。


ドミナント戦略とは「チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略。ある地域内における市場占有率を向上させて独占状況を目指す経営手法。」を指します。地域金融機関なども、このドミナント戦略を経営方針としいます。確かに、ある一定の地域に根差してビジネスを展開することは、それはそれで面的なビジネスと捉えることができそうです。


しかし、これからの面としてのビジネス展開は、その地域内で事業を営む事業者が業界の垣根を越えて連携し、網の目のように張り巡らされたネットワーク(=必ずしも情報ネットワークに限りません)により生活者の豊かな生活に応える為に必要な商品を提供していくことでしょう。網の目からこぼれ落ちていた需要を適確に拾い上げて行くことだと思います。


その為に、点や線で商品を提供していた企業は、その地域に住まう居住者の視点に立って生活シーンの観点から必要な需要を見極めていく必要がありそうです。最近では、スマートシティー構想が花盛りですが、必ずしも地域インフラとして情報網を張り巡らせることばかりでなく、アナログで人と人が交わり合いながら地域の利便性を高めることも必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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