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副業人材を中小企業で活かす!

皆さん、おはようございます!
この4連休いかがお過ごしでしょう。9月になり暑さも和らぎ、秋を感じられる心地よい季節ではないでしょうか。特に遠出をする予定はありませんが、この4連休は東京近郊の季節を感じられるところへ出かけ、感性を研ぎ澄ませています。今日は高尾山散策の予定です。



政策により働き方改革を推し進めている最中のコロナウイルス感染拡大により、私たちの働き方が急激に大きく変わりつつあります。業種や職種に拘わらず在宅勤務を拡充し通勤手当を廃止する企業、またそれにともないジョブ型雇用を導入する企業が日増しに増えているように見受けます。その流れの中で副業を認め、また副業人財を雇用しようとする企業など。


これらの潮流は、もちろん企業の経済合理性に基づき進められている訳ですが、根底にあるのは企業自らが事業を効率化、標準化し過ぎてしまったが為に、企業組織自体が硬直化してしまったことにあります。事業の目的に従って、無駄を省き、組織を研ぎ澄ましてきた中で時代の変革期に差し掛かり、今までのマネジメント手法では立ちいかなくなっています。


これからの時代を踏まえますと、やはり新しいアイディアや考え方といった創造力溢れる柔軟な企業組織にして行かないと、この変革期を乗り越え次の時代に生き残ることは難しいと言わざるを得ません。その為には、やはり企業の礎である人財を活かすべく、硬直的な日本型雇用制度を変えていく必要があり、もっと人財の多様性を高めていくべきだと思います。


トヨタ自動車子会社のダイハツ工業では、国内自動車大手8社の中で初めて副業人財の公募を始めています。次世代の移動サービス「MaaS(=マース)」の推進に必要な、マーケティング、車体設備開発、自治体との調整などの知見のある人財を受け入れる予定です。自動車を造って売るビジネスモデルが変革期を迎える中で、外に新しい人財を求めています。


また、人材サービスのパーソルホールディングスは、地方企業に副業人財を紹介するサービスを開始します。地方の金融機関などと連携し、地域の中小企業のニーズや悩みを発掘。副業など新たな働き方を推進しながら、人手不足で悩む地方の中小企業の成長を後押しする計画であり、都市部で働く30~50歳代を中心とした専門人財を広く募集する予定です。


大手企業は、既存事業を運営していくために必要な人財の頭数は揃っているのですが、新たな事業・商品の企画や開発を司るアイディアや考え方に溢れた人財が不足する一方、中小企業では人財そのものが不足していると言えるでしょう。そうであれば、大手企業に在籍する人財を中小企業に還流させる新しい道筋を付けていくことが必要なのではないでしょうか。


一般的に大手企業と中小企業では、企業としての安定性や所得水準に格差があると受け止められがちですが、これからの時代、大手企業だからといって安定を享受できるわけではありません。また、所得というものも企業が成長していなければ増えるものでもありません。寧ろ、事業を司っているダイナミズムに身を置くことに人々は遣り甲斐を感じるものです。


その様な環境に身を置くことにより人は成長するものであり、これからの時代に必要な創造力豊かな人財が育まれて来るものと思います。そこに気付いた一部の人財が副業制度を利用して中小企業に身を置きはじめているようですが、もっと積極的に大手企業から中小企業への出向という人財の活かし方もあるでしょう。人財の流動化こそ必要な人財を育みます。


今日もありがとうございます!
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