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地域づくりにクラウドファンディングを活かす!

皆さん、おはようございます!
ようやく土曜日になりホッとしております。今週は夜討朝駆けではありませんが、朝から晩まで大事な仕事が凝縮されており、息つく間もなく少しばかり高揚した気持ちで挑んだ一週間でありました。こうして時間が流れ過ぎますと、大変ではありますが充実感が残ります。



日本でもクラウドファンディングが根付きはじめて5年位が経とうとしています。クラウドファンディングとは「群衆と資金調達を組み合わせた造語であり、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと」を意味します。今まで資金調達といえば、融資か投資しかなかったものに新たな方法が付け加わった形です。


クラウドファンディングは、その資金調達の性格から、寄付型、購入型、投資型などに大別されます。寄付型とは、資金を調達しようとしている人が為そうとしている事象に対して共感する資金提供者が見返りを期待しない、正しく「寄付」されることを前提とした資金調達です。日本では寄付に対する習慣があまりないため、あまり根付いているとは言えません。


投資型とは、事業者や不動産などへの貸付、株式投資といった目的で資金調達が為され、元本とともに利息や配当という形で資金提供者へリターンが為されます。購入型は、見返りとして一定の製品やサービスを資金提供者に渡すことを前提とした資金調達になります。所謂商品の予約販売と同様の形態をとる資金調達方法であり、商品より先に資金を提供します。


何れの形態のクラウドファンディングも、資金調達をしようとしている人が為す行為に資金提供者が「共感」することが、その資金循環の原動力となっています。それは、資金提供者=クラウド(=群衆)という個人であり、その個人が共感できる製品、サービス、資金調達者の行為に関心を寄せられるのか否かがクラウドファンディング成約の要点となります。


中でも注目したいのが購入型のクラウドファンディングです。既に世の中にある商品をクラウドファンディングの対象とすることなく、例えば未だ世の中にない目新しい、社会的にみても意義のある製品やサービスの構想を持った人が、それを実現する為に必要な資金に困っている場合に、先に資金調達を行い、後から製品やサービスを提供することが出来ます。


購入型クラウドファンディングを利用すれば、例えば閑散としてしまった観光地や大型ショッピングセンターに顧客を奪われてしまった商店街について、人を呼び戻すために地域ぐるみで店舗のリニューアルやプロモーションを行い、地域としてアイデンティティを訴求することも可能です。その見返りであるリターンとして地域商品券を提供することもできます。


また、コロナ禍の影響もあり廃業を余儀なくされている観光地の旅館などについても、クラウドファンディングを利用して再生を果たしていくことも可能だと思います。旅館に留まらず、地域の特産品を作る老舗メーカーが情報発信や新商品のPRを目的としてクラウドファンディングを活用することも可能でしょう。地域的な視点で捉えていくことも必要です。


購入型クラウドファンディングには、インターネットを介して消費者に対して情報発信する効果と実際に提供しようとしている製品やサービスに需要があるかどうかを試してみる効果があります。事前に製品やサービスの在庫を準備せずに、資金提供者から事前に資金が集まってから準備すれば良い点も、中小・個人事業者にとっては魅力的な手段だと思います。


今日もありがとうございます!
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