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チャールズ・スミス先生!

皆さん、おはようございます!
自分自身の専門性は高めなければいけませんが、一生のうちに築ける専門性はせいぜい多くとも2、3が限度ではないでしょうか。ことさら、事業を形にしようとする場合、一人でやれることには限界があり、自分以外の専門性を持つ人との連携が不可欠でしょう。



恩師であるチャールズ・スミス先生が69歳の誕生日に、約2年半ぶりにロンドンから帰国されたことをSNSで知りました。帰国後、開口一番に仰られていたのは、いまの日本は、産業の再生と成長に真剣に取り組まなければならず、日本企業は戦略の抜本見直しの時期にあり、イノベーションでビジネスモデルを変革する必要があるということです。


そのイノベーションのキーワードは「Digital」&「Innovation」であり、戦後75年間の垢を落とす創造的破壊と、デジタル・ビジネスモデルの創造が必要であるとしています。また、経営者が成功者のマネをすることがビジネスモデル変革に繋がり、独自に机上の空論に捉われていてはイノベーションは起きないと言及しています。


久しぶりに、あのスミス先生らしい、独創的で勢いのある熱い話しをお伺いしたような気になりました。思い返せば10年以上もご無沙汰をしていますが、そんなに長い期間お会いしていないとは思えないほどインパクトのある先生です。その発言には、戦後の日本の企業の変遷をつぶさに見てきた実体験を凝縮して突いて出た言葉だと受け止められます。


その短い言葉の中にも、共感できる点がいくつかあります。①戦後75年間の慣習を見直す必要があること。②イノベーションのキーワードはデジタル化であること。そして、③独自の机上の空論に捉われることなく先行成功事例を踏襲することが結果としてビジネスモデルの変革に繋がるということです。裏返せば、日本の企業の課題であると言えよう。


いまもって戦後の高度経済成長時代の旧態依然とした仕事のやり方を続けており、日本は海外諸国と比較して情報化比率も低く、かつ日本の企業の成功体験として欧米の事業や商品を日本品質に改善して日本へ輸入してきた歴史を持ちます。そうであるなら、悪戯に新しいビジネスモデルなど考えずに、現状の欧米諸国の動向から学ぶべきかもしれません。


欧米諸国のイノベーション成功事例から学ぶためには、当然にいつまでも過去の慣習に捉われていてはなりません。情報技術が進展したいま、それを新たな商品開発に費やすのみならず、事業運営における様々な業務にまでくまなく張り巡らせるべきでしょう。例えば工場をもっと自動化させることにより多品種少量生産を実現する必要もあるでしょう。


その為には0から1を生みだす様な途方もないイノベーションに力を注ぐのではなく、まずは既存事業のビジネスモデルに情報技術を付加することにより見えて来る新たなビジネスモデルへの転換を確実に行っていくことだと思います。誰しもが自動車メーカーはクルマを作る会社だと思っていますが、情報技術を付加することによりデバイスと化します。


その様にクルマを見立てますと、もはや自動車メーカーはメーカーではなく、OSを運営する情報通信会社になり得ます。その覇権を取れるか、没落するかは、過去の成功体験を捨て去り、いままでのクルマという概念を新たな意味に捉え直すことが必要となります。
そう、スミス先生の仰りたいことは定義付けられた事業の意味を問い直すことでしょう。


今日もありがとうございます!
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