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これからの企業!

皆さん、おはようございます!
太平洋に張り出していた梅雨前線も北上をはじめ、本格的な梅雨空が続いています。太平洋高気圧がもう少し強まってくれば、梅雨前線も雲散霧消し本格的な夏空が戻ってくると思います。今年の夏は、少し足を伸ばし海や高原へと遠くまで行きたい気持ちがします。



これからの企業は、規模の経済でみるような「量」ではなく「質」が問われることになると思います。産業革命以後、モノづくりにおける工場生産が主流となり、大量にモノを生産すること、また単位時間あたりの生産性を高めることによりコストを逓減させることが可能となり、消費者に多大な豊かさを享受してきました。これが工業社会なのでしょう。


しかし、情報社会における企業は、その様なスケールメリットを追求することなく、今まで以上に付加価値の高い商品を提供することが求められるでしょう。それは情報技術が消費者の需要を多種多様なものを欲するように背中を押し、いままで企業が提供してきたモノとは異なる差別化された商品を選好するようになっています。カスタマイズ社会です。


それ以上に情報社会は、いままで私たちが慣習として受け止めてきたことに新しい意味を見出させ、新たな定義付けを求めています。例えば、一家に一台あるクルマは、ドライブや余暇を楽しむ道具としての利便性を提供してきましたが、これからは単なる移動手段としてスマホで行き先をインプットすれば自動運転で連れて行った貰えるようになります。


その様に考えますと、自動車メーカーも今までの様に新しいモデルの開発やマイナーチェンジを繰り返すことにより買い替え需要を喚起する手法も限界に近付いていると思います。むしろ、これからの自動車メーカーはクルマを企画開発、生産することよりも、それらデバイスを起動させるオペレーションソフトの開発に力を入れるべきだと思われます。


このことは、クルマというハードウエアをつくることよりも付加価値の高いソフトウエアをつくることが求められていると思います。それは、自動車産業に拘わらず、全ての産業に迫っている転換点ではないかと思います。情報技術を駆使して、ハードウエアをソフトウエアによって消費者にとり使い勝手の良い利便性を高めることが急務なのでしょう。


これからの時代のトレンドを大括りに俯瞰しますと、多くのメーカーにとり自前主義で全ての生産設備を整え工場を持つことは意味がなくなるどころか、経営にとって足かせにすらなるのではないかと思います。大手メーカーであっても、コアとなる技術のみを自社で抱えて、その他の部分は外部メーカーに委託生産することが望ましいと言えるでしょう。


生産面に留まらず、企業として蓄積すべきノウハウが急速に情報技術へと移り変わり始めています。これは業種の垣根を超えて、企業が欲しいと望む人財が重複することも意味しており、欲しい人財の争奪戦が起きるでしょう。その様な中で、新卒一括採用という昔ながらの雇用方法に頼ってはいられなくなります。それがジョブ型雇用の背景にあります。


企業にとっては、新卒であろうが中途であろうが、事業を進めるうえで必要な要件を満たす人財をその時々のニーズに応じて素早く集められるかどうかに掛ってきます。これからの企業は、新たな事業や商品を企画開発する役割に特化していく必要があります。それを実現していくためには、共有経済として経営資源をシェアリングしていくことでしょう。


今日もありがとうございます!
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