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人口減少を考える!

皆さん、おはようございます!
先日、新しく開業した虎ノ門ヒルズビジネスタワーへ行って参りました。最近、華美な高層オフィスビルが目立つ中で、シンプルで洗練された佇まいが印象的です。1階のエントランスは、建物の床部分が硝子越しに外溝と連なっており、とても解放感があります。



日本の人口は1億3千万人をピークに2008年より減少に転じていることは、皆様もよくご存じだと思います。一説によりますと2100年には6千万人まで減少するとまで言われています。逆に1900年まで遡りますと、日本の人口は3千~4千万人の間で推移しており、この100年間に爆発的に人口が増加し、また元に戻りつつあると言えます。


なぜ、わずか100年という短い期間に、これだけ急激に人口が増えてしまったかを考えると、やはり日本が近代工業化への道を歩み、可処分所得が増えて行ったことが関係していると考えることが出来ると思います。2008年といえば、長引くデフレ経済のなかで起きたリーマンショックとその時を同じくしているのも偶然ではないように思えます。


人口増加と経済成長は、相互に関係し合っておりますので、このまま人口減少が続けば経済も低迷することは避けられないでしょう。1900年までの人口といま現在における人口の生産年齢人口(=生産活動に就いている中核の労働力となるような年齢の人口)の構成比を比較してみても、現在の方が人口の高齢化が進んでおり圧倒的に低いと言えます。


人口減少問題は既定事実として受け入れる必要があると思います。寧ろ、日本の人口が減少していく中で、私たちがどの様に生活を営んで行くかということを考えて行くべきでしょう。今までの人口増加を背景とした経済活動、生活のあり方は、これからの社会に対し何も指し示してくれるものはなく、固定観念や価値観を変えて行く必要があるでしょう。


既に地方都市や中山間離島地域では、日本全体の人口が減少に転じた2008年以前より都会への人口流出による人口減少問題に直面してきています。今後、都市部でも人口減少が避けて通れない中で、いままで人口増加を前提とした経済社会のありかたを模倣してきましたが、これからは逆に人口減少地域のあり方を模倣しなければならないでしょう。


現在、高層オフィスビルの建て替えが進んでいる都会でも、間もなく空家が目立つようになってきます。今般のコロナ禍の影響がそれを一層助長することになるかもしれません。
人口が減少すれば、当然に税収が減って行きますので、行政の財政がひっ迫することになり、いままでのような手厚い行政サービスを提供することが出来なくなることでしょう。


その様な中、いまの日本で失われつつあるコミュニティを再興させて行く必要があるのではないかと思います。コミュニティとは、公と私の間に位置する概念として理解されています。もともと日本の居住地域には町会や自治会などのコミュニティが存在していましたが、いまは私ばかりを追い求めるようになり、コミュニティが失われてしまっています。


本来、コミュニティの中で司られていた自治の仕事が役所によるサービスに置き換わっていますが、これからは財政難で役所も過分なサービスを提供できなくなります。そうであれば、その役所が担っている仕事を改めてコミュニティに戻す必要が出てきます。コミュニティとして社会活動を行っていくために空家を活用することも考えられるでしょう。


今日もありがとうございます!
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