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事業を再生するということ!

皆さん、おはようございます!
若き経営者との打合せの中でのこと、「健康が生きる上での全ての礎になるので、健康な生活をデザインすることをテーマに、将来的にはデザイン性に優れた健康機器を企画開発するラボ(=工房)の様な存在になりたい」という夢がとても眩しく感じられました。



いまほどイノベーションが求められている時代はありません。もう既に、情報技術を基礎技術として社会が移り変わることは既定の事実だと思います。いままでの生活の中に情報技術が入りこみ、生活がより便利になることもあれば、そのことにより人々の価値観が変わり、いままでには必要とされていなかった新たな需要が創りだされたりしています。


例えば、本を買うといえば、従来は本屋に行って買うのがあたり前でしたが、いまではアマゾンというEC(=電子商取引)を利用して購入する方が手軽で便利になっています。
また、人と人が知り会うといえば、人を介して紹介して貰ったりしていましたが、いまではフェイスブックなどのSNSを活用すれば、気軽に繋がっていくことができます。


いずれも、従来からあった人々の営みの中に情報技術が入りこみ、その行動パターンが変化した事例です。つまり、イノベーションとはその様な類のものであり、まったく奇想天外なことを起し得るものではなく、あくまでも地に足のついた人々の習慣化された行動様式を少しずつ変えて行くものだと思います。そこをきちんと受け止めるべきでしょう。


その様に考えますと、いまの大手企業などは直ぐに売上に繋がる技術革新に過度の期待を寄せ過ぎているのではないでしょうか。もっと地道な日々の営みの中にこそ、それを今という時代に合わせて少しずつ変革していくことが求められているものと思います。突然、白地のキャンパスに色を置いて行くのではなく、滲み出るような変化が必要でしょう。


今であれば当然に、既に築き上げた事業という営みの中に情報技術へ置き換えて行くべきでしょうし、それによって新たな事業の風景が見えて来るというものではないでしょうか。例えば、セコムは人海戦術によるガードマンという仕事を情報システム化することにより、総合生活システム産業という新たな事業の展望が拓けていることが見て取れます。


必ずしも今までの事業に情報技術を採り入れなくとも、社会の価値観が変われば人々の行動様式が変わりますので、そこで生まれる新たな需要に対応していくことも考えられます。例えば、オフィスといえば不動産会社が企業に一括賃貸するものでしたが、リモートワークなど働き方が変われば、新たにコワーキングスペースなどの需要が生まれます。


これは大手企業に拘わらず中小企業においても同じことが言えるでしょう。昔ながらの黒板を製造していた業績悪化著しい中小メーカーが、黒板にプロジェクターを組み合わせて算数の図形を投射させながら先生がチョークで上書きできる新たな製品を開発したそうです。電子黒板なる競合製品が存在しますが、価格面で従来の黒板が勝っているそうです。


事業再生といいますと、財務リストラ的に事業を切り張りするイメージが強いでしょう。しかし、これからの事業再生は、核を成す事業資源への集中と選択を行い、それを変革して滲み出るような新たな事業にマイナーチェンジしていく創造力が不可欠だと思います。既に社会にある資源を活かしてこそ、新たな時代が展望できるのではないでしょうか。


今日もありがとうございます!
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