誰にも聞けない経営財務戦略!

ビジネスの未来を財務と心で読み解くブログです!

CREATE LIFE!
より良い暮らしを創造しよう!

http://crelife.co.jp

ギグワーカー!

皆さん、おはようございます!
働き方も多様化しはじめ、必ずしも企業に雇用されることだけが糧を得る方法ではなくなりつつあります。人々は理想とするライフスタイルを追い求め、自由に働き方を選択できる様になっています。この働き方の多様化が社会を大きく変えることになるでしょう。



米国では5千万人、日本でも1千万人を超す人たちが副業を含めたギグワークに従事しているそうです。ギグワーカーとは、インターネットを通じて単発の仕事を請け負う人たちのことを指し、そうした働き方を前提に成り立つビジネスや市場をギグエコノミーと言います。いまの時代、ギグエコノミーといいますと主にネット経由の仕事を指すそうです。


もともとギグとは、音楽用語でライブハウスなどに居合わせた演奏家らの軽いセッション(=合奏)を指しており、そこから転じて単発で短期の仕事に従事する人のことをギグワーカーと呼ぶようになったそうです。私たちに身近なギグワークとしては、配達や接客、家事代行など以前からあるサービスについて、ネットを使って働き手を確保しています。


料理を自転車などで配達するウーバーイーツが有名だと思います。その他にも、最近増えているギグワークとして、デザイン、写真や映像の撮影・編集、ライターなどクリエイティブ系の仕事、プログラマー、エンジニアなどIT系の仕事、そしてコンサルティング、法務、財務、人事など企業経営の根幹に関わる仕事へも広がりを見せているようです。


その背景には、ビジネスのプロセス全体がデジタル化されたことや、必要となる情報機器の高性能化、低価格化もギグエコノミの流れを後押ししているようです。発注する企業にとっては、需要の増減や事業の展開に応じて柔軟に人材を確保できる点が長所です。働き手にとっても、好きな時間に特技を活かして収入を得る道が開けることがメリットです。


これからの時代、大手企業でも在宅勤務や副業を認める動きが広がっていくなかで、ギグワークを隙間時間で自宅で行っていく社員が増えていくのではないでしょうか。仕事の成果を求めるジョブ型雇用を含め、世の中の動きは、寄らば大樹の陰的な働き方は過去のものとなり、能力のある者に仕事が集まる本当の意味での成果主義の働き方に変わります。


日本では、長らくネームバリューある企業に雇用されることや正社員として働いていることが一種の信用の様に思われてきましたが、これからは仕事の成果や実績が働き手のステータスとなる時代でしょう。明日のことも見通せない企業にとって、人財を流動化し業務の必要に応じて必要な能力を持つ働き手を集め、成果を確実に出すことの方が大切です。


一方、ギグワーカーは正社員として安定収入を得ながら副業をしている人だけではなく、フリーランスで働いている人も多いと思います。この個人事業主であるギグワーカーに対する法制面における保護の動きが世界中でみられはじめています。カリフォルニア州ではギグワーカーを個人事業主でなく従業員として保障が受けられる州法が施行しています。


ドイツでは、従業員と個人事業主の間の契約形態として位置付け、制度を整えようという動きがあるようです。日本でも、個人事業主にも雇用保険への加入を認めるなどの制度面の整備が必要ではないでしょうか。世界各地でギグワーカーの互助組織が生まれており、企業に対する受注力や交渉力の強化、ブランドの確立を目指した動きが出始めています。


今日もありがとうございます!
http://crelife.co.jp

×

非ログインユーザーとして返信する