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中小企業の廃業問題を考える!

皆さん、おはようございます!
事業を営むということは、終わりなき事業をとめどもなく営み続けることを意味しており、経営者にとって精神的負担は想像を絶するものです。若い時はその様なことも感じる間もなく邁進するものかもしれませんが、人間いつかは年老い気力も続かなくなります。



中小企業ほど、経営者の精神的な部分に左右され、生き映しとなるものはないかもしれません。大手企業のサラリーマン経営者であれば、一定期間の任期にしたがい後継者にバトンタッチしていくものですが、中小経営者はその様なわけには参りません。寝ていても、突如として売上が無くなってしまう恐怖に慄き、気持ちが休まる時がないものです。


また、それと同じように、若き経営者であれば積極果敢に事業を営んで行くものですが、年齢とともに事業意欲が減退し、新たな設備投資などを躊躇してしまうようになるようです。事業に対する意欲が下がって来た時に、中小企業も後継者へバトンタッチすべきですが、よほど意識的に時間を掛け後継者に目星をつけておかなければ、それも叶いません。


それ以前の問題として、中小企業と一心同体の経営者は、いつも気を張り詰めているせいか、自分の事業に対する意欲が下がっていることに、なかなか気付かないものかもしれません。もしかすると、会社の業績の低迷が経営者の事業に対するモチベーションのバロメーターとも考えられます。そんな悩みを抱える経営者に対して、相談相手が不可欠です。


中小企業は、未だ業績が良好なうちに後継者へ経営をバトンタッチをすることが理想ですが、なかなか後継者を見出すことは簡単ではありません。その場合、然るべきタイミングで企業を第三者に承継することが望ましいと思います。その時に向けて、絶えず最良の財務内容にしておくことが必要ですし、そのタイミングを逸しないようにすべきでしょう。


しかし、多くの国内中小企業は経営者の年齢が65歳を超えてしまっており、また業績もパットしない会社が殆どだと思います。それから後継者を探すのは難しく、第三者に事業を承継することも、最近でこそマーケットで注目され、様々なお膳立ての整備が為されつつありますが、それでも承継できる可能性はそれほど高くはないと言わざるを得ません。


そうなると、残る選択肢は廃業しかなくなってしまいます。一言で廃業と申しましても、一生のうち経験するかしないかという業務を経営者に出来るわけがありませんし、それが分からなければ廃業という選択肢について経営者に判断が付きかねるのが正直なところでしょう。廃業は、悩んでも結論のでない選択肢であり、経営者の思い切りに過ぎません。


廃業するとなると、従業員をどうするかという問題やお取引先との関係など、いままで多大な信頼関係の中で営んできた商売をそう簡単に裏切る訳にはいかないというのが経営者の心情でしょう。しかし、時間が経てば経つほどハッピーリタイアが難しくなることも現実です。少しでも利害関係者のこと考えるなら、いつかのタイミングで英断が必要です。


これからの時代、そんな経営者に対して廃業支援することも必要になるでしょう。折角、長年営まれてきた事業について、みすみす全てを止めてしまうのではなく、残せる事業は後世に託し、業績が振るわない事業のみを廃業すことにより、経営者の負担を出来るだけ軽減することも必要でしょう。経営者の明るい老後生活のためにも専門家が待たれます。


今日もありがとうございます!
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