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これからの地域開発!

皆さん、おはようございます!
先日、下北沢に新しくオープンしたBONUS TRACKへ行ってみました。小田急線地下化にともない軌道跡の一角にできたその施設は、周辺の住宅街と調和するように店舗が小道を挟んで点在するモールです。駅までがどの様な街並みになるのか楽しみです。



地域開発といいますと、いままでなら何やら不動産開発のイメージで、空き地となっている土地を集約したり、老朽化した建物を取り壊して新しい商業施設やマンションを建てたりすることが多かったと思います。街中に妙に周辺の趣きと異なる、違和感のあるエリアが出来たりして、不動産会社による節操のない開発に目を覆うばかりだったと思います。


本来、街並みとは、そこで生活をされる人々の営みの結果として形成されるものであり、長い時間を経てよい風合いに調和されていくものです。建物を建てては壊し、また新しい建物に建て替えていては、ホッと息のつけるような街を形成することは出来ません。それは、行き過ぎたマネー資本主義の結果であり、いまや過去のものとなりつつあります。


人口が減少していく中で、都市であろうが地方であろうと過疎化して荒廃していく地域が増えていくものと思います。なぜ過疎化が起こるかといいますと、その地域内人口が減少していることは勿論ですが、その地域内において糧を得るための営みが減少し、地域内において経済が循環しなくなることにあります。どの地域にも固有の資源があるのにです。


地域内の居住人口が減少しているのであれば、その固有資源を活かして他地域より人々に来て貰って外貨を落していって貰うか、固有資源を他地域に販売して外貨を稼ぐしかありません。もう一つは、これからリモートワークが常態化する中で、二拠点居住なども増えて行きますので、固有資源を活かした魅力的地域づくりをして居住者を増やすことです。


何れにしても、再び地域に活力を取り戻すためには、地域の固有資源に着目して、それを活かした営みを増やしていくことしかありません。地域に長く居住されている方は、その固有資源を活かした伝統的な工芸品をつくる技を持っていたりしますが、それを自給自足の生活のように自らの糧を得るためにしか活用されていないことが往々にしてあります。


また、そこまで行かなくとも、その地域にしか存在しない景観、特産品、郷土料理など、固有の資源を探せば幾らでもあるように思います。それらにスポットをあてて商品として販売するなり、観光客を誘致するなりする努力が地域に活力を取り戻すために不可欠だと思います。地域によって固有の建築様式があり、それすら固有資源になると思います。


必要なのは「地域おこし」ならぬ「人おこし」ではないかと思います。その地域に居住される方々が、自らの生活のために糧を得ることだけに安住せずに、地域に活力を取り戻すという視点で営もうとする意識になられることが必要でしょう。いまはマネー資本主義による効率性や経済合理性の観点から生産者と消費者という分け目が隔たり過ぎています。


もう一度、行き過ぎた社会の枠組みを再定義する必要に迫られていると思います。いままでの地域開発は、不動産開発的な偏った考え方が蔓延っていましたが、これからは地域の営み(=事業)を数多く創りだしていく時代だと思います。その意味では、その切っ掛けをつくり出し、オーガナイズする役割を担う地域の商社的な発想も必要になるでしょう。


今日もありがとうございます!
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