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中小企業CFOの役割!

皆さん、おはようございます!
若いスタートアップ経営者を見ていますと、自らの閃きにも似た感性で新たなビジネスを実現しようとする点でとても好感が持てます。その着眼点は素晴らしいのですが、その事業を如何に経営レベルにまで磨き上げるかという点で手をこまねいている様に見えます。



中小企業の成長が頭打ちとなる理由として、その企業の成長ステージにおいて様々なことが考えられます。往々にして見受けるのが、やはり創業者に素晴らしい事業の構想があるのに、日々の業務に手足を取られてしまい、事業を伸ばすための布石が打てないでいる、本来の経営者(=CEO)の仕事が出来ないでいる混沌とした状況にあると思います。


本来、中小CEOの役割には、①経営理念、ビジョンなどの作成と社内への浸透、②社内業務の進捗状況についてPDCA(=Plan戦略策定、Do実行、Check進捗確認、Action改善)を回すこと、③ヒト、モノ、カネ、情報といった事業資源の調達と社内配分、④対外的なトップ営業といったものがありますが、これが出来ていません。


大手企業であればあたり前のミッションなのですが、中小企業ではこの様な経営としての枠組みを整える以前の問題として、創業間もない中小企業であれば、立ち上げたばかりの事業の売上を上げて資金を廻していくことに必死となります。まだ、社員などを雇い入れる余裕もなく、創業者や1~2人の創業メンバーにより事業が司られている状況です。


事業として利益が出始めた頃には、競合他社から戦いを挑まれ、拡大する事業を支えるために多くの社員を雇い入れることになります。価値観や経験値の異なる社員をマネジメントしていく必要が出てきますが、これがなかなか足並みが揃わないのが一般的だと思います。経営理念やビジョンがなければ、社員もどこを目指して良いのか分かりません。


CEOとしては、多くの社員の雇用といった投資を行ったにも拘らず、思うように業績が伸びずに悩み出す時期でもあると思います。本来、CEOは事業の将来構想を考え、その布石を打つこと(①)に傾注すべきであり、業務の進捗管理(②)はCOOに、事業資源の調達と配分(③)はCFOという役割を設け、権限を委譲していくべきだと思います。


一般的な中小企業ですと、創業者たるCEOの存在はもちろん、創業時の片腕としてCOOは存在しているのですが、経営管理全般を司るCFOの立場の人が存在していないことが往々にしてあります。創業当初よりCFOが存在していれば、そもそも中小企業が成長痛をともなう混乱を来すことはないでしょう。既に経営理念などが作成されています。


CFOの役割は、経営参謀として経営企画に起点を置きつつ、総務、人事、財務、経理といったバックオフィス全般を管掌。会社の成長戦略の道先案内人として経営を誘導しつつ、事業の生産性を上げて企業価値を最大限に高めていく存在です。その意味でCFOは、中小企業の経営理念やビジョンを作成して社内に浸透させて行く役割を司ります。


CEOやCOOには、これら経営マネジメント業務を担うことを不得手とすることが多く、またCFOという存在は一般的に株式を公開している企業に隔たっているため、中小企業にとっては希少性が高いと言えるかもしれません。それでも、やはり中小企業が混沌とした状況から抜け出すためには、CFOの存在に着目してみる必要があるでしょう。


今日もありがとうございます!
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