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「感性」を大切にする時代!

皆さん、おはようございます!
学生時代に心理学者マズローの五段階欲求説にであい、人間の欲求は生理的な欲求を満たすことから、段階的により高次な欲求を目指し、最後は自己実現の欲求を目指していくことを知った。最近では6番目の自己超越の欲求が存在することが明らかになっています。



最近、ビジネス界でも「アート思考」とか「デザイン思考」が注目される様になっています。アート思考とは、サイエンス思考に対置される思考方法であり、現状、社会が抱える課題を科学の力を借りて解決していくことを目的とするのに対して、その社会の課題自体を見出していくことを目的とする思考法です。今の社会は成熟し閉塞感が漂っています。


既にサイエンス思考により、解決すべき課題のほとんどが科学の力により満たされています。その様な時代に必要なのは、新たな課題を探しあてることであり、その為には将来の「あるべき姿」を思い描き、現実とのギャップを見つめ直すことが必要となります。そのあるべき姿を思い描くときに必要なのが、その人の創造力、感性ということになります。


そうやって見出された新しい課題を解決していく為には、やはりデザイン思考が不可欠だと思います。例えば、商品開発の場面において、マーケティングに基づく数字など定量的なものを出発点に企画を進めるのが一般的だと思います。これは、正しくマーケティングという科学の力を活用し、プロダクトアウトの立場で商品開発しているに過ぎません。


一方、デザイン思考は「人」を出発点として、ユーザーとの対話や観察を通じて潜在ニーズを探っていくことになります。これはデザイナーが採ってきたプロセスであり、定性的にアプローチする点でマーケティング思考とは大きく異なります。サイエンスとは、ある事象を普遍化したものであり、ある意味、最大公約数的に物語っているに過ぎません。


翻って、いまの社会の最大の問題点は、大手企業を中心とした「働き方」そのものにあると受け止めています。企業が大きくなればなるほど、多くの働き手が組織に存在する訳で、それらの方々のコンセンサスをとりながら会社を運営していく為には、そこで働く誰しもが納得のできる共通言語としてのサイエンス思考が組織内に蔓延ってしまいます。


その様な思考の下では、黙っていても会社が右肩上がりに成長しているならいざしらず、先行きが不透明な時代においては、会社の存在価値とでもいえる「あるべき姿」を指し示し、それを働き手、お客様と共創していく必要があります。そのあるべき姿と現実とのギャップを変革していく中に、企業の新たな成長が見出されていくものと考えるからです。


今までの課題解決型の仕事ではなく、誰しもが自らの創造力や感性を研ぎ澄ませ、あるべき社会のある姿を思い描く働き方をしてこそ、どこに自らの労力を傾注すべきかが見えて来るものと思います。言葉を変えれば、誰しもが「夢」をみることかもしれません。その様なアート思考、デザイン思考を持てば、自ずと働き方も変わらざるを得ないでしょう。


ピラミッド型階層組織を持つ会社のトップがビジョンを描くのではなく、そこで働く方々のコンセンサスとして、その会社の社会的な使命を明確にし、トップはそれを支援する立場だと思います。働き手、各々が自らの使命を明確に認識した時に、必ずしも会社に帰属することがなくとも、時には自らの手でそれを実現しようという発想になると思います。


今日もありがとうございます!
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