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仕事を通した成長!

皆さん、おはようございます!
中央道上り線で大月から府中までの大渋滞に久し振りに遭遇してしまいました。カーナビを見れば大月JCTから都留ICに迂回して一般道に降りろと言っています。心細く思いながら山道を走るも、突如として現れた相模湖ICから再び中央道に乗り、事なきを得ました。



人間の成長には2つあると考えています。一つは一生の大部分の時間を費やす仕事を通して糧を得る過程で人間的に成長していくこと。もう一つは子どもを授かり子どもの成長とともに自らも成長していくことでしょう。何れにも共通しているのは、仕事上の関係者や子どもという自分以外の他者を通じて、自分を見つめ直しながら気づきを得ることだと思います。


そう、人間というものは自分のことを分かっているようで、実は自分で自分を客観的に俯瞰することが出来ない存在なのです。仕事や子育てを通して、上司や同僚、子どもから自分が思ってもない客観的な言葉を掛けられ、ハッと考えてもみなかったことに気づかされることがあります。それを自分自身で認識することにより、学びを得ることになるからでしょう。


仕事にも、それぞれの役割に応じて千差万別な成長があると思います。一つの会社のなかで役割を演じる仕事もあれば、社長として社内外から手厳しい意見を貰いながら矢面に立たざるを得ない仕事もあります。人間として各々の役割の中で、真摯に仕事に向き合い全ての現実を甘んじて受け入れることが、結局はその人の人間的成長の速度を規定するのでしょう。


先行き不透明な現代社会において、人々はややもすると無意識のうちに保守的になりがちです。自らの生活のことを考えると先立つ物がないと食いっぱぐれてしまうと考えるからでしょう。だから晩婚化や少子化が顕在化しているものと思います。少し残念なのは、仕事をするということをただ受け身に捉えることなく、少しばかり勇気を持って挑むべきでしょう。


その為には自分を客観的に俯瞰するコツがあるのも事実です。それを知らず無手勝に行動しても、思った成果が得られず徒労に終わることもあります。どうせ積極的に力を振り絞って行動するのなら効率良く動きたいものです。一番良いのは、自分自身を知った上で世間の流れを読みながら、僅かばかりの微風を捉えてそこに軽やかに身を任せてみることなのです。


その時に必要なのが❶自分に出来ることを知り(=Can)、❷自分の遣りたいことを描き(=Will)、❸自分に求められていることに耳を傾ける(=Must)ことです。自分に出来ることが増えていけば、自分の遣りたいことも大きくなっていくことでしょう。その時に見落としがちなのが、人間は他者との関わりの中で生きていることだということです。


会社にお勤めであれば、会社から求められていることに耳を傾けることはあたり前として、それ以上にその会社が社会から何を求め得られているのかも考慮に入れる必要もあります。
自分で事業を行っているのであれば、社会から何を求められているのか考えるのはあたり前として、自分に出来ることが社会にとって必要とされ、かつ認められる必要もあるのです。


それから社長が陥り易い罠として、自分に出来ないことを他者に任せてしまえば良く、だから会社なんだと豪語する方を往々にしてみます。しかし、それは危ういことであり、自分に出来ないことは判断できないことを忘れてはいけません。大手企業のサラリーマン社長がイノベーションの呪縛から抜け出せないのは、出来ることがトップマネジメントだからです。


今日もありがとうございます!
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私の事業企画方法!

皆さん、おはようございます!
よく他者から頭を使い過ぎだと言われることがあります。確かにあまり他者が考えないような難しいことを話したり、紙にまとめることがあります。それは決して頭で論理的に考えているからではなく、むしろ頭で考えている時は筆が走らず、インスピレーションなんです。



事業は人が遣りたいと考える思いを糧を得るために形にすることでしょう。そうであるなら事業を企画する為には、まずはその思いを充分に傾聴して理解することが出発点となります
。他人の思いを事業企画する場合もありますし、自分が遣ってみたいと考える事業を構想する場合もあります。何れも最初はどの様なことをしたいかを理解することから始まります。


その事業を遣りたいと考える人が1人の場合もあれば、2~3人が共同で一つの事業を行いたいという場合もあります。共同事業でも、それを遣りたいと考える複数の人たちの各々に個々人が描いている達成したい事業の目的があるはずです。その個々人の事業に対する思いを充分に理解して、それらの総和として全体としてどの様な事業が浮かび上がって来るか。


その利害関係を整理することから事業を企画することが始まります。大体、共同事業の場合は、往々にしてその個々人が考えている思惑が異なるものです。その思惑の違いを整理して一つのベクトルに纏めることが醍醐味になります。各々の思惑が異なっていても、事業における異なった目的をパズルのように組み合わせることが出来れば、一つの方向に向きます。


この辺の作業はロジカルに行う必要があるのですが、一般的にある共同事業というものを見ていますと、その整理の仕方が曖昧で何となくフィーリングで事業をはじめてしまうので、直ぐに利害得失が生じてしまい事業が頓挫することが多いようです。ロジカルに考えるとはいいましても、それがインスピレーションで浮かび上がってこなければ上手くいきません。


最近、この事業企画の構想段階で厚みを増すことが出来たのは、産業カウンセラーの資格取得にあたり傾聴する方法を学んだことです。ただ事業を営みたい人の話しを聞くのではなくその人の事業に対する思いにどれだけ自分を重ね合わせながら聴くことが出来るようになったからです。人間の言葉なんて思いの一部に過ぎません。言葉で表現されない思いを聴く。


ここまでが事業企画の構想段階です。次に浮かび上がってきた事業構想を実際に具体的プランに落とし込まなければなりません。これは契約行為と経済価値の両面で捉える必要があります。契約行為とは、大まかにいえば物権と債権しかない訳ですから、事業構想を実現するために必要な個々の有形無形の事業資源をどう契約により有機的に結合するかを考えます。


その時に大切なのが、それら個々の事業資源を経済的な価値をも考慮に入れる必要があることです。それは個々の事業資源の経済価値が、それらを有機的に結合することによってその経済価値を高めることに努めることです。その増分価値を付加価値と言ったり、会計では自己創出のれんと言ったりしています。契約行為と経済価値は密接な関係にあると言えます。


逆に言えば、既存の事業についてもどの様な事業構想に基づき、どの様な事業資源がどの様な契約行為によって組み立てられ事業全体としての経済価値を構成しているのかという観点から見ることが出来ます。それを事業の目利き力というのかもしれません。それは決して事業を頭を使って分析するのではなく、自然と目に飛び込んできて理解されるものなのです。


今日もありがとうござます!
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地方銀行の事業展開!

皆さん、おはようございます!
頭で考えて行動するとあまり良い結果が出ないものかもしれません。それより自分の気持ちに素直になって臨機応変に行動する方が、よほど勘が冴えわたり精神的にも安定するものと思います。それを言い換えれば、左脳と右脳を上手く使い分けることが大切なのでしょう。



京都銀行を傘下に持つ京都ファイナンシャルグループ(=FG)はスタートアップなどに投資するファンドの組成額を2030年度に1000億円に引き上げる考えを明らかにしています。現在の約10倍にあたり地方銀行として最大規模を目指します。京セラなど地元有力企業を創業初期から資金支援してきた知見を生かして次世代の収益源を育成する考えです。


ファンド拡大を通じ京都大学発など有望スタートアップや事業承継に悩む地元企業を支援して収益源の多様化に繋げる方針です。投資専門子会社として設立した京都キャピタルパートナーズの営業を既に開始し、京都銀行傘下で運営してきたファンド事業(=合計75億円のファンドを運用中)を移管し専門人財の採用や育成を本格化させ新ファンドを追加します。


ファンド総額が1000億円規模となる2030年度にはスタートアップ向けと事業承継向けの運用額はそれぞれ約5割ずつとなる構想を描きます。資金回収の方は、外部企業への売却やMBO(=経営陣が参加する買収)を想定しています。京都銀行はこれまで京セラやニデックの草創期から出資しており、その含み益7000億円を原資にする考えのようです。


一方、山梨中央銀行は観光事業に参入するとしています。山梨県内の埋もれた観光資源を発掘して旅行プランを開発し、JTBと連携してインバウンドなどに販売することを目論みます。2024年度には旅行業の許認可を取得し、専門子会社を設立して個人向けの観光事業を本格的に展開する考えです。地域経済の活性化と新たな収益源の確保を目指しています。


旅行プランは県内各地の同行店舗や取引先などの情報網を活用し、地域の魅力的な人や場所
、食、体験などを発掘し商品化する計画です。取引先企業が扱う地場産品も合わせて紹介・販売する考えです。地方銀行に対する出資規制の緩和を受け、地方銀行が地域商社などを設立する動きが活発になっていますが、山梨中央銀行の様に観光事業に参入する例は稀です。


まずはJTBが富士北麓に開設するインバウンド向け観光交流拠点「ツーリストベース河口湖」で外国人観光客向けに自社開発した旅行プランを販売する予定です。同拠点には国内旅行業務取扱管理者の資格を取得した若手行員1名を派遣して常駐させるようです。俄かに地方銀行の動きが活発化している背景には、銀行業務だけでは立ち行かない事情があります。


他の地方銀行の動向を見ても北陸地盤の北國銀行が、コンサルティング事業を中心にファンド事業やECモールなどを展開してます。それら展開を見ていますと一つの法則があることに気が付きます。一つは銀行業務で培った融資における審査判断力やその後のモニタリング力を生かして、スタートアップ投資や事業承継などのファンドビジネスを展開しています。


もう一つの展開軸は、これまで築き上げてきた顧客基盤を生かし地域商社や観光事業、そしてEC事業などの流通に進出する動きです。その何れにも共通しているのは、地域の企業を巻き込んで地域経済の活力を高めることにあります。そのオーガナイザーとしての機能を司ろうと考えている訳です。その成り行きについては暖かい目で見守り続けたいと思います。


今日もありがとうござます!
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