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クラフトブームが意味すること!

皆さん、おはようございます!
時代は、単に個性を追い求める時代から、個性と個性を融合させ、新たな価値を見出していく段階に移行してきている様に見受けます。個性とはその人が持つ全人格的な知識を拠り所としているものと言えますが、その個性も他者から影響を受ける存在だからです。



最近は、ただ機能や価格を訴求するだけでは商品が売れないと言われるようになっています。戦後のモノがない時代を経て、工業生産の発展により大量に商品が生産されるようになり、私たちはその恩恵で高質な商品を安価に手にすることが出来るようになっています。その意味で物質的に豊かな暮らしを実現することが出来たということができます。


しかしながら、人間は一つの欲求を満たしますと、更に高次の次なる欲求が生まれて来るものです。それは、いままでの物質文明に対する精神文明とでもいうのでしょうか。言い方を変えれば、モノからコトやモノの意味が問われる社会へと移行し始めているということが出来るでしょう。コロナ禍後の新しい社会では、それが如実に現れると思います。


確かに生活をしていく上で、機能的で便利なものも失われるものではなく、AI(=人工知能)を活用したIot(=すべてのモノがインターネットにつながる)商品などは、既存の商品の代替品として置き換えられていくものと考えられます。更にその上に、そこでのデーターベースを活用した新しい機能的な利便性の高いサービスも生じるでしょう。


その一方で、既存の機能性商品は、クラフト(=手芸品、工芸品)などの様な生産者の思いや顔の見える商品により置き換えられていくものと考えられます。単に価格を訴求するだけのモノから、モノに込められた意味を理解することによる価値のある商品が消費者の暮らしを精神的に豊かにするコトとして受け入れられていくものと考えられます。


クラフトには、作り手のそのモノに対する理念、哲学、考えといったものが商品に化体されストーリー(=物語性)を持った商品として消費者に受容されます。消費者にとっては、生産者の意味づけられた商品によりこころが満たされ、機能性商品よりも多少価格が高くとも自らの欲求を満たしてくれる価値あるモノを喜んで受け入れてくれるでしょう。


これを成熟社会というのか分かりませんが、古代と近代との間の中世も非常に精神性の高い文化を持っていたと言われています。古代や近代が技術的な進歩をもたらした文明であったとして、それが成熟した後に精神文明が到来することも歴史の偶然とはいえないように思えます。人間のDNAには動物的なメカニズムが刻み込まれているからでしょう。


AIやIotが一本調子で社会で受け止められていくのか甚だ疑問な点もあります。近未来都市を実現するためには不可欠な技術ではあるのですが、私たちのデーターベースをGAFA(=Google、Apple、FaceBook、Amazon)といった一民間企業に寡占されている現実に、世界中で拒絶する反応が如実に表れているからです。


私たちは、自身の暮らしの主人公であり、自分が納得の出来る価値ある人生を送って行かなければなりません。人生の時間の大半を占める働き方についても、ここにきて大きく変容する片鱗が見え始めています。私たち人間を精神的に疎外している、行き過ぎた資本主義社会に対する疑問であり、パラダイムシフトに向けた胎動であるように感じます。


今日もありがとうございます!
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