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次世代都市!

皆さん、おはようございます!
非常事態宣言の期間が延長されたばかりにも拘わらず、解除基準に関する話題に重点が移り始めています。確かに明確な基準がないと、人々も自粛疲れしてしまうものかもしれません。しかし、ここで自粛の手が緩まないように打てる手は全て講じるべきでしょう。



アニメの未来都市ではありませんが、街中のセンサーや生活者が持つスマートホーンなどICT(=情報通信技術)でデータを集めて、AI(=人工知能)で分析し、交通手段、エネルギーを効率的に運用したり、キャッシュレス、遠隔教育、遠隔医療など利便性の高いサービスを提供する次世代都市の実証実験が国内80以上の地域で計画されています。


その何れもが情報技術を活用することにより、その地域で生活する人々が便利に感じ、社会コストを最小限にまで低下させる魅力的な都市像です。1990年頃よりスマートコミュニティと呼ばれて30年が経過しますが、本当にその様な都市が実現するのでしょうか。いささか技術やハードウエアといった形ばかりが先行してしまっている感もします。


確かに、これからの少子高齢化社会を見据えますと、生活に掛るコストは効率化されていくことに越したことはありませんが、私たち生活者がいままで慣れ親しんできた習慣をそう簡単に変えていくことが出来るのか少しばかり心配な点もあります。今般のコロナ禍後の社会の再興において、それら次世代都市への移行が加速する予兆も垣間見られます。


要は、技術的な進歩と共に、生活者の価値観が変わらないと、社会が著しく動くことはないと考えられるからです。その意味では、今般のコロナ禍は間違いなく人々の価値観を大きく変えていくほどのインパクトがありそうです。しかし、コンパクトシティという次世代都市がこれからの社会に根付くかどうかは、また別問題であると言えるでしょう。


今般のコロナ禍ほど個々人の生きることの尊さに現実として目を向けさせるものは他にないと思います。あたり前の様に、日々、日常変わり映えしない豊かな生活を送る中で、突如として突きつけられたテーマであると言えるでしょう。その様な生命の危機と隣り合わせとなった状況に置かれた人々にとって、人間の本質に回帰していくものと思います。


生活の大部分を占める会社という職場での時間は、生活の糧のためとはいえ、必ずしもそれに満足している人は多くはないのではないのでしょう。最近の会社での仕事は、非常に効率化ばかり追い求め、かつ標準化され過ぎているために人々に無理を強いているのではないかと感じています。心理学用語でいえば人間を疎外すらしていると言えるでしょう。


その様な中で、人々はもっと自分の時間を大切にしながら生活を楽しみたいと考えるのではないでしょうか。もっと自分の個性を活かしながら、生きることの張り合いを持ちたいと。その様に考えますと、まずは働くことの意味が変わってくるのではないかと思います。もっと自らの個性を活かしながら、それを最大限伸ばしていくような考え方です。


今般のコロナ禍によって、なかなか進まなかった働き方改革がほんの数ヶ月で大きく変わり行く様相を呈しています。仕事において自らの個性を取り戻した人々が、次に何を追い求めていくのでしょう。私は、希薄となりつつあるコミュニティではないかと思います。そうした時に、技術先行型の次世代都市に欠けているものが浮き彫りとなるでしょう。


今日もありがとうございます!
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