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日本株式会社の幻想!

皆さん、おはようございます!
最近、同居する次男がしょちゅう大学時代の友人たちとZOOM飲みを行っています。いまはZOOM飲みが流行っているので好奇心も手伝ってのことだと思いますが、本人曰く、リアルで飲むときと変わらず話しは出来るが、時には顔を合わせたいとのことです。



最近ニュースなどを見ていましても、日本の経済が止まってしまったかの如く、企業が成りを潜め沈黙を貫き通しているように感じます。多くの企業では社員の過半数を在宅勤務に切り替えるなり、自宅待機としていると思いますが、有事の今だからこそリーダーシップを発揮して世界的な国難を乗り切ろうとする機運が生まれて来ても良いと思います。


いままでの日本のイメージからすれば、危機に対して協調し、一致団結した集団パワーで難局を乗り越えるというエネルギッシュな力で乗り越えるものと思われていたと思います。それを現実のものとしてきたのは、政府の強烈なリーダーシップの下、官民一体となった護送船団方式であったと思いますが、今はその影さえ潜めていると言えるでしょう。


ソフトバンクグループ、ソニー、トヨタ自動車、パナソニック、シャープなど一部の企業がマスクや防護服の供給を表明していますが、それも非常に控えめな数字であり、日本を牽引する名だたる企業とは思えない状況にあるのはなぜでしょう。孫正義氏は、この様な有事においても融通の効かない規制が妨げになっていることを痛烈に批判しています。


それは翻って、政府にリーダーシップとビジョンが欠如していることを如実に物語っているのではないでしょうか。有事においても規制を盾にするがために私たちの生活が脅かされるのは可笑しく、いまだからこそその規制を変えて行かなければならないのではないでしょうか。それを正しい方向に導くのが政府の役目であることを忘れてはなりません。


オンライン診療、宅配便を利用した処方薬の在宅受け取りについても、今回の騒動でようやく認められるようになりましたが、当初、厚生労働省は頑なに認めておりませんでした。それも紆余曲折のうえようやくという感じです。海外に目をやれば、情報化社会の中でオンライン診療や処方薬の宅配は、あたり前のこととして受け入れられています。


更に文部科学省では、対面授業が規定されていることを掲げ、学校教育におけるオンライン授業を認めない方針を貫き通しています。大学では既にオンライン授業を採り入れる学校が増えていますので、小学校、中学校、高校のことだと思います。しかし、よくよく考えてみれば通信制高校では既にオンライン授業が行われていますので可笑しいでしょう。


今回の騒動で至るところに日本社会が抱える矛盾が露見しているということが出来ます。企業もそれら内在する課題に対して意見していかないことも不思議ですが、何よりもいまの政府に民意を吸上げ、悪しき慣習を是正していこうという意識がないところに問題が潜んでいるように思えてなりません。もっとリーダーシップを発揮して頂きたいものです。


今までの日本は、政官の強力なリーダーシップの下、産業界を中心とした社会の枠組みを形作ってきましたが、それが機能しなくなってきたと言えます。これからは、生活者を中心とした社会の枠組みへと転換していくものと思います。いまはその過渡期であると言えるかもしれません。もっと生活者の声を事業や政治に反映していくことが必要でしょう。


今日もありがとうございます!
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