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一つの起業のあり方!

皆さん、おはようございます!
久しぶりにディベロッパー時代に企業内で新規事業を立ち上げられた先輩である社長のとお会いさせて頂きました。業績が堅調なようで、その落ち着いた語り口からは自ら事業を成長させてきた自信に溢れています。様々な起業の形がありますが信用は欠かせません。



スマートフォンやタブレットなどの情報家電を取り扱うファブレスメーカーを1部上場企業の傘下に入れることになり、それまでの営業部門や開発部門をリストラすることになりました。メンバーは総勢12名くらいであったと思います。各々大手家電メーカの第一線で営業や技術開発で腕を上げてきたつわもの達ばかりが揃っています。


それら社員の間からは、折角、これだけのメンバーが揃っているのだから、このまま雲散霧消させては勿体ない、自分たちだけで事業を存続させたいという声が上がってきました。確かに、開発要員と営業要員がいれば企業から受託開発し、生産を外部企業に委託すればオリジナルの製品を提供する新たなファブレスメーカーを創設することが出来ます。


こういった時のリストラされる側の気持ちというものは一致団結しやすいもので、私も彼らのエネルギーが琴線に触れざるを得なかったというのが正直なところでしょう。新たな事業を起す為には、スポンサーを探す必要があります。その時の心境として、何も躊躇することなく資金集めのためにスポンサー探しに奔走していたと思います。


運よく2,3社の企業から新しいファブレスメーカーの引き受けに名乗りを上げて貰うことができ、社員間で議論の末、ある旧財閥企業より出資を受け入れることを決めました。
ここまでは、自分自身の専門領域の仕事でもあり、運の助けも手伝って自分たちの希望通りにスタートアップ企業を立ち上げることが出来ました。


そこまでの役回り上、私自身が代表取締役(=CEO)を引き受けることになりましたが、この時はまだその重責さをそんなに意識していなかった様に思います。企業を立ち上げた途端に、売上を上げながら企業を未来永劫継続させていかなければなりません。最初から総勢9名のメンバーを食べさせていかなければならない重圧が襲いかかってきます。


綿密な事業計画を組んでいたものの、いざお客様と取引という段階になりますと、ポッと出の新興企業の信用力では、なかなか受け入れて貰えず、時間ばかりが経過してしまいます。営業と開発のメンバーは内輪もめを始める始末で、各々の不満が募り始めています。預金残高も日に日に減る一方で、まるでジェットコースターに乗っている気分でした。


そんな折に、ある学校向けコンサルティングを行っている企業より、学校教育のICT化にともなうオリジナルタブレット1000台の注文を貰った時はとても嬉しかったことが思い出されます。しかし、その喜びも束の間、その後の他者からの受注が続きません。いくつかの会社と試作機の提供まで話しが至っているものの、注文に結び付きません。


信頼する開発のメンバーが試作機の納期遅延を起すなど、その後のお客様対応に追われ、必ずしも情報技術の知識を持っているとは言えない自身の遣る瀬なさと、誰にも愚痴を言えない孤軍奮闘の日々が続きます。この様な状況でも事業を継続し続けなければならないという強迫観念に、すっかり焦燥してしまっていたことが思い出されます。


今日もありがとうございます!
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